セロリというといわずと知れた「好き嫌いの分かれる野菜」ですよね。
あの香りが苦手と言う人、あの香りが好きと言う人にはっきり分かれると思います。
「セロリの浅漬け」が好きでも家族が嫌いだと家ではなかなか食べられない!という声も聞きます。
「葉・茎・根・実」の全てが食用になるのですが、食べたことありますか?
乾燥させた実は香辛料として利用されていて、『セロリシード』『セロリソルト』として売っているんですよ。
そんなセロリをご紹介します。
セロリの歴史
日本に入ったのは 1800年頃、オランダ船が持ち込んだけれど「強い香り」が気に入られなかったのか、栽培されるようになったのは戦後の食生活の洋風化まで待つことになったのです。
昔から好き嫌いがはっきりしていたわけですね。
生産地はどこ?
ダントツに多い生産地は長野県。
全国的に見た場合の1位が長野県で、しかも八ヶ岳中央高原の「原町」は特産品として栽培しています。
※1位が長野県で15.700t、2位の静岡県の7.400tの約2倍、3位が福岡県で3.600t
そんなセロリの価格の相場はいかがでしょうか?
セロリの値段とは?
1束 2kg程度で800円前後、生産地と1株の重さでも価格は少し変わってきます。
スーパーなどの1パック200円前後。
200gくらいなら300円前後です。
もちろん新鮮なものを買い求めたいですよね。
新鮮さを見分ける
新鮮で美味しいセロリの見分け方も、知っていると得をします。
色合いも新鮮なものは、「濃い黄緑色」をしています。
極端に色合いが違うもの(濃すぎる緑・薄すぎる緑・変色・色むら)に注意は必要ですね。
では旬についてはいかがですか?
旬の時期
それぞれの生産地の旬がちがう。
『夏秋』が長野県
『冬春』が静岡のハウス
そして『春』と『秋』には全国各地から、と一年通して出回っています。
その中でも旬を選ぶとしたら、セロリに適した気候での露地栽培が出回る『春』と『秋』の2回です。
品種についてはどうなの?
- 『コーネル』アメリカの品種で葉と茎が大きくて、香りがソフトな種類。
- 『スープセロリ』はズバリそのままのネーミングで、やや小ぶりで硬い。
- 『グリーンセロリ』は葉も茎も緑のもの。
- 『プチセロリ・ミニセロリ』と呼ばれる小さな茎と葉のものもあります。
- 『ワイルドセロリ』は葉の広がりが大きいです。
- 『キンサイ・芹菜』は東洋の在来種で、茎が細く薄い緑色でスープや炒め物に利用されます。
食べ方・簡単なレシピは?
簡単な食べ方はもちろん生でバリバリが一番ですね。
「スティック」
マヨか味噌でどうぞ!
茎の筋は包丁の刃先などで取り除いて、お好みの味わいでそのままどうぞ。
香りを押さえたい場合は、冷水にさらしてからが良いでしょう。
「漬もの」
セロリ2本は筋を取って斜め切り、昆布茶・砂糖・酢各小さじ1に塩小さじ1/4~1/2と輪切り唐辛子1本分を合わせたビニール袋に入れてよく揉み、水分を出して空気を抜いて出来上がり。漬け時間によって味わいも変化します。
「セロリキムチ」
セロリの香りが気にならない漬物。
セロリ5~6本は筋を取って好みに切りタッパーに入れて塩大さじ1でよくもんで水分を出し、軽くしぼって好みのキムチの素大さじ3で和え、ごま油と白ごまを混ぜて冷蔵庫で寝かせれば出来上がり。
「炒めもの」
牛または豚肉とセロリ1本の炒め物、セロリ1本は茎も葉も全て使います。
茎は斜め切りに、葉はみじん切りにして、好みで玉ねぎ1個も歯ごたえを楽しめるよう切り、油を熱して肉を炒めて半分くらい火が通ったら野菜を加えて炒め合わせ、醤油・酒各大さじ3と砂糖を少し、ニンニクと豆板醤のすりおろしチューブを加えて、ごま油をたらします。
他にも
「きんぴら」「佃煮」「マリネ」「ピクルス」「オイル煮」何でも美味しいですよ。
保存する方法は?
新聞紙で包んで冷蔵保存するといいですよ。
また葉と茎は別々に保存することがポイントです。
なぜなら葉が茎の水分を吸い上げてしまって、美味しくなくなるんです。
別々に新聞紙でくるんでからビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に立てて保存しましょう。
安くて多く購入したなら冷凍保存がおススメです。
葉と茎を分け、使い易い長さに切って保存袋に入れてから冷凍保存します。
苦手だった人が好きに変わった!?
子どものころは苦手だったという人が工夫して食べているうちに好きになった人もいますね。
食べず嫌いで避けるよりもいろいろ食べ方に工夫をこらすことで好きな野菜の一つに数えられるといいですね。