アスパラガスとは
アスパラガスは地中海東部が原産とされるユリ科の植物で、地上に伸びてくる新芽の茎を食用とします。
種を植えてから2年から3年たたないと収穫できるまでにならないのですが、その後10年間くらいは同じ株で次々と芽が出てくるそうです。
日本で本格的に栽培されるようになったのは大正時代以降で、ホワイトアスパラガスの栽培が主流で、缶詰に加工されていました。
その後、昭和以降はグリーンアスパラガスが好まれるようになり、グリーンアスパラバスの栽培が主流になりました。
アスパラガスの価格
アスパラガスはスーパーで購入できますが、国産のものなら150g250円くらいです。
輸入ものなら同じグラム数で150円くらいです。
旬の時期はその日によって価格の変動が大きく、業務用スーパーなどでは、1㎏が600円~800円くらいで売っている時があります。
ただ農家の卸値が1㎏で平均千円は超えてくるくらいはするようなので、もしかすると業務用スーパーのアスパラガスは輸入ものかも知れません。
一方、普通のスーパーマーケットは規格サイズで整っているので、やや割高ですね。
道の駅などの直売所を利用するのもおすすめです。
アスパラガスの保存方法
アスパラガスはしなびやすいので、冷蔵庫にしまうときはラップに包んで保存し、2~3日中に食べきるようにしましょう。
かためにゆでて水気をとり、ポリ袋に入れて冷凍保存すれば、2~3ヵ月は保存できます。
アスパラガスの旬の時期
アスパラガスの旬は4月~6月です。
アスパラガスには、消化吸収を高め代謝をよくして、むくみを取る働きがあります。
特に穂先に含まれるアスパラギン酸は、新陳代謝を高める働きがあり、疲労回復効果があります。
アスパラガスを選ぶ際は、茎が太めで穂先が締まっていて緑が鮮やかでハリがあるものを選ぶようにしましょう。
アスパラガスの主な産地
外国産のものも多いですが、春の3月頃から初夏にかけては国内産のものが出まわります。
主な収穫量は北海道、長野県、長崎県、佐賀県、福島県、秋田県などです。
アスパラガスの名前の由来
ギリシャ語の「たくさんに分かれる」「激しく裂ける」との意味からきていると言われます。
アスパラガスを漢字で書くと、「竜髭菜」と書きますが、これは中国でたくさん栽培されているからのようです。
また、「オランダ雉隠し」(オランダキジカクシ) ともよばれています。
これは葉が繁生し、キジをも隠すというところからきているのですが、アスパラガスからはずいぶんかけ離れた感じですよね。
アスパラガスの栄養
- ビタミンA
- ビタミンB2
- ビタミンK
- 葉酸
- カリウム
などがバランスよく含まれています。
アスパラギン酸
ドリンク剤などでもおなじみのアスパラギン酸が含まれており、疲労物質である乳酸を早く燃焼させエネルギーに変える力があり、神経や筋肉の疲労回復に効果があります。
その他にも風邪や貧血の予防や、高血圧や心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化の予防にも効くと言われています。
アスパラガスの簡単レシピ
アスパラガスは、ゆでてお浸しに、また和え物や炒め物、揚げ物などに用います。
ビタミンAやKは脂溶性の栄養素なので、油いためや油を入れたドレッシングをかけて食べると、吸収率が高まります。
ゆでるとビタミンが損失するので、焼くか揚げるか炒める調理法がおすすめです。
アスパラガスの焼びたし
アスパラガス1束の根元のかたい部分の皮は厚めにむき、焼き網に乗せて返しながら焼きます。
焼けたら 醤油とカツオ節をかけます。
アスパラガスのバター炒め
アスパラガス1束のかたい部分は厚めにむき、1本を3~4 等分してサッとかためにゆでます。
フライパンにバター大さじ1杯を溶かし、アスパラガスを入れてバターをからめながら炒め、塩コショウで味付けします。
アスパラガスとむきエビの炒め物
アスパラガス1束は根元のかたい部分の皮を厚めに向いて、1本を4等分してかためにゆでてザルにあげ、水気を切ります。
フライパンに油大さじ1杯を熱して、むきエビ100gを入れて色が変わるまで炒めます。
色が変わったらいったん取り出し、アスパラガスを炒めます。
再度、エビを戻し、醤油、酒大さじ1杯を入れて味をつけます。
天ぷらにするならば下ゆではしなくて、生のまま調理するといいと言われています。
それのほうが風味がよく仕上がりますね。
まとめ
美容と健康効果のあるアスパラガスは、ぜひ旬の時期に食べたい食材の一つです。
この旬の時期のアスパラガスは栄養価も高いですから店頭に並んでいるなら検討したいですね。
最近は上記にとりあげたミニアスパラガスを見かけますね。アスパラガスをそのまま小さくしたようなもので、とってもかわいいですよ。
今年の旬最初のアスパラガスはミニアスパラガスから始めてもいいかもしれませんね。
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