赤芽大吉 (アカメダイキチ)って何!?
あまり知られていませんが、実は野菜の名前で、里芋の一種なんです。
芽が赤い品種の里芋で、主に九州でのみ流通している赤芽大吉ですがいったい価格は?
ここでは、まだ知られていない赤芽大吉の魅力についてお話ししていきます。
芽が赤い里芋:赤芽大吉の価格は?
皆さんは「赤芽大吉 (アカメダイキチ)」という野菜をご存知ですか?その名前からは想像もできませんが、里芋の品種名なんです。
里芋なのか?
里芋には、芽が白い品種と、芽が赤い品種があります。全国的によく見かけるのは、芽が白い品種です。
芽が赤い品種は「セレベス」と呼ばれ、別名「赤芽大吉」です。
主に九州で「赤芽大吉」という呼び名が定着していますね。
九州でしか手に入らない!?高い?
暖地栽培に適しており、九州が主な産地になっています。
九州以外の地方に出荷されることが少なく、スーパーで見かけることは少ないようです。
購入するには、農家直販のネット通販か、道の駅のネット通販がお勧めです。
価格は、農家直販の場合、1袋 (5~6個入り) 350円程度です。
■赤芽大吉を買うときの予算
500gで4~5個 900円から1000円
1kg で7から10個 1500円から1600円
という設定で販売されていることもありますね
しかし、芽が白い里芋なら、簡単にスーパーで手に入るのに、なぜわざわざ、入手が難しい「赤芽大吉」をお勧めするのか、不思議に思われるかもしれませんね。
以下でお勧めの理由をご紹介していきます。
ほくほくした食感が魅力の赤芽大吉
赤芽大吉は、白芽の里芋に比べ、ぬめりが少なく、ほくほくした食感が特徴です。
この独特の食感は、白芽の里芋では味わえないので、お取り寄せをする価値はあると思います!
楽しく食べたい
ほくほくした食感を楽しむ食べ方としては、
田楽、コロッケ、煮物 (煮込み時間短め) がお勧めです。
赤芽大吉は、長く加熱すると溶けやすいという特徴があります。
豚汁やおでんのように形を崩したくない料理には、煮崩れしにくい白芽の里芋が向いています。
親芋と子芋って?ズイキって何?
全部食べられますか?
私たちが普通食べるのは、赤芽大吉の「子芋」の部分です。
土から掘り出した赤芽大吉は、いくつかの芋がくっついた、芋の塊のような状態です。
中央の大きな物が「親芋」。その周りについているのが「子芋」です。
「親芋」も食べられるんですよ。子芋よりさらにぬめりが少ないのが特徴です。ネット通販で見かけたら、ぜひチャレンジしてみてください。
「ズイキ」とは、赤芽大吉の茎の部分です。赤芽大吉のズイキは食べられないので、ご注意ください。
赤芽大吉の特徴と由来
赤芽大吉 (別名:セレベス) は、インドネシアのセレベス島 (現スラウェシ島) から伝来し、それが名前の由来となっています。
旬はいつ?
赤芽大吉の収穫時期は、9月から1月頃までです。
11月から12月が旬となります。
赤芽大吉を選ぶときには、お尻の部分をさわって柔らかく感じるものは避けるようにしてください。
赤芽大吉は、芽だけでなく、皮が少し赤みがかっているのが特徴なので、赤みが強いことは気にしなくて大丈夫です。
赤芽大吉を保存するときには、泥つきのまま新聞紙 (またはキッチンペーパー) で包んで冷暗所に置いてください。
泥を洗い流さないよう注意しましょう。
気温が高い時期は、泥を洗い落として水気を切り、冷蔵庫の野菜室で保存することも可能です。
ただし、この場合は日持ちしないので、早めに使い切るようにしましょう。
赤芽大吉の簡単レシピ
ほくほくした食感が特徴の赤芽大吉。
煮崩れやすいという特徴もあるので、調理時間は短め。 (時短調理が可能というメリットだとも言えます)
ここでは、そんな赤芽大吉の特徴を生かした簡単レシピをご紹介します。
赤芽大吉と明太子のコロッケ
材料は、少し残った赤芽大吉、明太子、小麦粉。
赤芽大吉は皮をむき、一口大に切って、ゆでます。
ビニール袋に柔らかくなった赤芽大吉と明太子を入れ、手でよくもみ、つぶします。
俵型に成型し、小麦粉をまぶして、フライパンで両面こんがりと焼きます。
赤芽大吉のほくほくした食感と明太子のしょっぱさが、絶妙にマッチしたお勧めレシピです。
お弁当のおかずにもなります。
赤芽大吉の甘酢漬け
材料は下記になります。
赤芽大吉70グラム程度。
調味料として、酢1カップ、砂糖大さじ1、塩2つまみ (酸味は強め。お好みで調整してください)。
赤芽大吉は千切りにして器に入れ、さっと水を振ってラップをかけ、50秒程度レンジにかけます。
調味料は鍋に入れ、砂糖と塩が溶けるまで温めます。
保存用の容器に赤芽大吉と調味料を入れ、冷ましたら冷蔵庫で保存します。
ピンクに色づいた甘酢が美しく、お弁当の彩りに最適です。
食べ終わって残った甘酢に大根やれんこんをつけると色がつくので、甘酢は捨てないようにしてくださいね。
赤芽大吉を食べて食感をためしてみたい
九州の農家からのお取り寄せで手に入る、ちょっと珍しい野菜「赤芽大吉」(芽が赤い里芋)。
「芽が白い里芋より、ほくほくして美味しい!」という声も多く聞かれます。
ぜひ一度食べてみてくださいね。