イカそうめんの材料として有名なスルメイカ。
国内で流通するイカの半分以上がスルメイカ、私たちにとって身近な魚介類のひとつです。
価格が安定している美味しい食材・スルメイカの魅力を、以下でご紹介していきます。
スルメイカの価格・旬の時期・主な産地
国内で最も消費量が多い魚介類のひとつ、イカ。
国内で流通するイカの半分以上がスルメイカです。
年間を通して味が良く、価格も安定しています。
身を細く切ってだししょうゆをかけたイカそうめんは、スルメイカの弾力を活かした、代表的な料理です。
まず、ここでは、スルメイカを購入する際、参考になる情報をお伝えしていきます。
価格について
スルメイカのイカそうめん50~60グラムで、300~400円程度です。
旬の時期について。
スルメイカは、海域によって産まれる時期がずれているため、特に旬の時期というものはなく、一年中美味しいイカを食べることができます。
ただし、最も水揚げ量が多い時期は夏なので、夏が旬といっていいかもしれません。
主な産地は、北海道、青森県、長崎県、石川県、岩手県です。
季節によって違う海域で群れを作るスルメイカ
日本の沿岸を回遊するスルメイカには、大きく分けて以下の3つのグループがあるとされています。
スルメイカは、季節によって違う海域で群れを作り、産卵時期もバラバラなので、私たちは一年中美味しいイカを食べることができるのです。
「春から夏生まれ群」
日本海本州沿岸から九州沿岸、伊豆半島周辺で、4月から8月に発生します。
資源量は小さいです。
「秋生まれ群」
東シナ海北部から日本海南西部で9月から11月に発生します。
日本海の沖合を回遊し、大型になります。
日本海での漁獲の7割を占めます。
「冬生まれ群」
太平洋九州・四国沿岸で12月から3月に発生します。
黒潮にのって太平洋側を回遊し、オホーツクあたりまで北上します。
太平洋側での水揚げの多くは、この群です。
スルメイカの名前の由来
スルメイカという名前の由来ですが、イカ類で最も多くスルメに使われることから来ているようです。
また、スルメイカは墨を吐く群れ、つまり「スミムレ」であることから、呼び方を少し変化させて「スルメイカ」になったのだという説もあります。
スルメイカの鮮度
スルメイカの鮮度は、色で見極めましょう。
獲れたてのイカは透明です。
時間がたつと、光沢と透明感のある茶褐色になります。
この状態が鮮度の良い状態だと言えます。
さらに半日か一日が過ぎ、鮮度が落ちてくると、不透明な乳白色になります。
さらに一日たつと、今度は、透明感のない赤っぽい色になります。
スーパーでは「透明感のある茶褐色の」イカを選ぶと良いでしょう。
ここでさらに、豆知識として、「不透明な白いイカは鮮度が悪いのか」について、ご説明していきます。
スーパーで売っている「不透明な白い」イカは、鮮度が悪いと判断して問題ありません。
しかし、獲れたての透明なイカを20分間放置すると「白く」なることは案外知られていません。
獲れてから40分たったイカは「透明感のある茶褐色」になります。
この時点でも鮮度は抜群です。「白い」イカが鮮度が良いのか悪いのか、見た目だけではわからないということになります。
消費者を混乱させないためでしょうか、漁のときには、船上でイカを茶褐色に固定させるのが一般的なようです。
やはり「透明感のある茶褐色の」イカを選ぶのが正しいと思われます。
スルメイカの栄養成分
高たんぱくで低カロリー、栄養面で非常に優秀な食材・スルメイカは、ダイエット中の方には特にお勧めです。
コレステロールの低下、正常血圧の維持、インスリンの分泌促進、肝臓の解毒作用の促進などの働きがある「タウリン」が豊富に含まれるので、健康に気を遣う方には、積極的に摂取していただきたい食材のひとつです。
スルメイカの味わい
スルメイカの旨み成分はアミノ酸の「プロリン」で、醤油の旨みと塩分によって味が引き立ちます。
「プロリン」の旨み成分は、熟成によって増していくことはありません。 (購入して日がたてばたつほど旨みが増すということはない)。
よって、スルメイカは新鮮であればあるほど美味しいのです。
スルメイカの美味しい食べ方
素材そのものの旨みが強いスルメイカ。
美味しい食べ方は多数ありますので、以下でご紹介していきます。
<<スルメイカときゅうりの酢のもの>>
きゅうりの酢のものにゆでたスルメイカを加えます。
スルメイカ自体に味があるので、風味がアップしますし、見た目も豪華になります。
パーティーの前菜としてお勧めのメニューです。
<<イカリングフライ>>
子供も大人も大好き、洋食の定番メニュー。
輪切りにしたスルメイカに塩こしょうして、小麦粉をまぶし、小麦粉・卵黄・サラダ油を合わせた衣をつけ、パン粉をつけて揚げます。
安い材料費で作れるごちそうメニューです。
<<イカ野菜炒め>>
フライパンにサラダ油、しょうが・にんにくのかけらを入れて熱し、食べやすく切った野菜・イカを同時に入れて強火で短時間炒めます。
味つけは塩こしょう少々で。
スルメイカ自体に味があるので、薄味でも美味しく仕上がります。
まとめ
一年中手に入り、価格も安定して美味しいスルメイカは、主婦の味方ですね。
魚介類の中でも揚げ物向きの食材であるスルメイカは、肉を好む育ち盛りのお子さんにもお勧めです。
ぜひ一度、スーパーで手にとってみてくださいね。
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