旨みたっぷりでお買い得~釣り愛好家に人気の魚・クロダイ

タイは知っていても「クロダイ」は知らない、という方も多いのでは?

力強い引きがあり、釣りの楽しさが味わえる魚として、釣り愛好家たちに人気の魚です。

まだまだ知名度は低いですが、味の方も抜群でリーズナブルな魚であるクロダイ、その良さを少しでも知っていただけたら、と思います。

以下でその魅力をご紹介していきます。

目次

クロダイの価格・旬の時期・主な産地

タイの中でもクロダイは、スーパーであまり見かけることがない魚です。

どちらかというと、釣りの対象魚として知名度が高い魚です。

力強い引きがあり、釣る際のゲーム性が高いという点で、釣り愛好者たちには非常に人気が高いです。

味は人気のマダイには劣りますが、タイ科の魚らしい旨みたっぷりの魚です。

個体によっては臭みがあることから、マダイと比べると価格は格段に安いです。

まず、ここでは、クロダイを購入する際、参考になる情報をお伝えしていきます。

価格について。冷蔵か冷凍かによって、かなり価格が変わってきます。ここでは価格の一例をご紹介していきます。

半身フィレ2枚セット (1尾分) (冷凍便) で600円程度です。
活クロダイ1尾 (150~300グラム) (冷蔵便) で950円程度です。
クロダイ1尾 (500~800グラム) (冷蔵便) で1,200円程度です。

クロダイの旬の時期については、諸説あります。

産卵期が春から初夏にかけてで、その頃によく釣れるのですが、産卵前後は身質が落ちます。

一般的に言われている旬の時期は、冬から春先にかけてです。

クロダイの主な産地は、広島県、愛媛県、愛知県、兵庫県です。

瀬戸内海、特に広島湾での漁獲量が多く、国内漁獲量の2割近くが水揚げされます。

クロダイの生息域

クロダイは、タイ科の大型魚としては珍しく、水深50m以浅の沿岸域に生息します。

汚染に比較的強く、東京湾や大阪湾などの工業地帯にも生息しています。

内湾に住んでいることから、味には磯臭さがあります。

特に水質が悪いところで獲れたクロダイを刺身で食べるときは、三枚おろしにしてからキッチンペーパーで臭みの原因の水気を抜くと、美味しく食べられますよ。

クロダイの食性

クロダイは、肉食性に近い雑食性の魚です。

カニやエビなどの甲殻類、イソメなどの多毛類、カキなどの貝類、小魚、藻など何でも食べてしまいます。

なんとスイカや果物まで食べるのだそうです!

クロダイは前歯に犬歯があり、奥歯に臼歯がある、人間の歯のような構造を持っているため、雑食性で何でも食べることができるのです。

クロダイの不思議な生態

クロダイは、オスとして産まれ、成長するにつれその一部がメスへと分化していくという不思議な魚です。

産卵後小さな時期は、すべてがオスです。

15センチから25センチくらいの時期が両性型で、満2年まではオスとして機能します。

3年目から雌雄が分かれ、それぞれ成熟し産卵活動をします。

大きくなると多くがメスに分化します。

クロダイの美味しい食べ方

クロダイの調理には、結構手間がかかります。

お手軽料理のご紹介というわけにはいきませんが、クロダイを美味しく食べられるレシピをいくつかご紹介していきます。

<<クロダイの刺身>>

一番お手軽な料理は、やはり刺身です。

クロダイを水洗いして、三枚におろして皮を引き、お好みのサイズに切ります。

血合いが赤く見た目に美しく、味も上品で旨みたっぷりです。

<<クロダイの湯引き>>

クロダイに熱湯をかけてすぐに冷水で冷やし、湯引きをします。

このことにより、魚の臭みが少なくなり、身と皮が柔らかくなります。

魚の美味しい部分、身と皮の間をあますことなく食べることができるので、お勧めの調理法です。

<<クロダイの炊き込みご飯>>

1尾丸ごとではなく、切り身を炊き込むのがお手軽です。

切り身に振り塩をして少し寝かせて、水分を拭き取ってから、炊飯器で炊き込みます。

柑橘類、青じそ、ねぎなどの薬味を添えてどうぞ。

<<クロダイの味噌汁>>

刺身にしたときに出たあらを捨ててしまうのはもったいないですね。

あらを湯に通して、氷水に落としてうろこ、血液、ぬめりなどを洗い流して、よく水分を切っておきます。

これを水から煮出して (だし不要)、最後に味噌を加えると、こくのある旨み豊かな味噌汁が完成します。

ご飯との相性は抜群ですよ。

まとめ

釣り愛好家の間では知らない人がいないほど人気の高い魚、クロダイ。

スーパーであまり見かけないことから、一般の人にはあまり知られていません。

しかし、旨みは抜群で、値段は安め、もっと気軽に食べていただきたい魚です。

ぜひ一度購入してみてくださいね。

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