人参を使った料理といえば、どんなものが思い当たりますか?
カレーライス、シチュー、肉じゃが、野菜スティックなど、もはや和洋中のどんな料理にも使われている王道の野菜です。
きっと毎日使う、かかせない野菜の一つとしていると思います。
そのように当たり前に食べている人参ですが、よりおいしく食べられる時期があったり、色んな種類があったりと意外と知らない「人参について」をまとめてみました!
人参の価格相場について
まずは値段からみていきましょう!
比較的コストが低めで年中買いやすいイメージの人参の値段の平均はどれくらいなのでしょうか?比較していきましょう!
スーパーで買うと
夏期 1本あたり=30~50円前後
冬期 1本あたり=80~100円前後
直売所で買うと時期にもよりますが『1本あたり=20~30円前後』です。
通信販売で買うと『2本~3本入り=200円前後+送料』です。
冷凍食品の人参で買うと『1袋あたり(約500g)=300~500円前後』と、このような相場でした。
スーパーでは夏に買う時は安いなぁ~と思っていたのに対して、冬の野菜が高騰中の時期には、人参も影響を受けて2倍以上の値段がついてたこともあったなと思い出しました。
値段が高くてもどうしても、人参が欲しい時は少しずつ使える冷凍食品も便利かもしれませんね!
使う頻度や時期によって買い方を変えてみるのも良さそうです。
旬な時期はいつ?
年中お見かけする人参にもちゃんと旬な時期があったのです!
それは秋~冬の10月~2月にかけて
この頃に収穫された人参が最も甘く、栄養価も高くなっているそう。
また人参には大きく分けて二種類あり、代表的なのは「西洋系の五寸人参」が日本の各地でより多く見かけているものです。
「東洋系の金時人参(京にんじん)」という人参も有名ですね。
人参の由来とは
野菜の名前って面白いですよね。誰がどうやってつけたんでしょうか?
人参はセリ科の野菜ですが、その名前の由来はウコギ科に属する「朝鮮人参(オタネニンジン)」から始まったとされています。
根が二股に分かれている様子などから、頭や手足といった人の形に見えることから「人参」と呼ばれるようになったそうです。
人参とは別の種類ですが漢方などの薬用に使われている高麗人参を思い浮かべてみると分かりやすいかもしれませんね!
高麗人参は、高級とされていますが、人の形に似ていれば似ているほど高価になると言われているそうですよ~。
歴史と産地
人参は中東のアフガニスタンが原産国とされており、13世紀頃に東洋側から広まった東洋系とヨーロッパを経由して西洋側から広まった西洋系の二種類が渡来したとされている。
日本の主な産地
北海道が1位、千葉県が2位となり、全国の生産量のうちの半分をこの2県が占めてる割合となっているのだ。
また、現在ではあまり生産されていない東洋系の人参の中でも金時人参は香川県をはじめとする関西地方を中心として生産されているそうです。
栄養たっぷり!
人参の栄養はどれくらいあるのか?
よくおばあちゃんの家に行くと、出てくる人参料理はほとんど皮がついていた事を思い出しました。
そんな人参の栄養とは。
主な栄養成分
<100gあたり=36kcal>
- βカロテン
- ビタミンC,A,E,K,B1,B2,B6
- 食物繊維
- 葉酸
- ミネラル
- カリウム
- カルシウム
- マグネシウム
- リン
- 鉄/亜鉛/銅 など
とこんなにも多くの栄養を一度にとることができるんです。
そしてなんと私が皮と思っていたのは皮ではなく正式には「内しょう細胞」と呼ばれる膜のことだったのです!
収穫して洗われた段階で、本来の人参皮はとても薄いので剥がれてしまうのです。
ですからこの膜も剥かずに調理して、栄養を残さず摂りたいものですね!
人参のお仲間紹介
私たちがよくみかけるオレンジ色の人参だけでなく、変わった色や形をした人参を紹介しましょう!
①五寸人参(西洋系)
- 長さ約15~20㎝ほど(五寸=約15㎝)
- 重さ約200g前後
- 太めで丸みがありオレンジ色が特徴
- 香りとクセが少なめで食べやすい
もはや王道の人参。各地で栽培されています。
五寸のほかにも三寸、四寸人参などもあります。
②金時人参/京人参(東洋系)
- 長さ約20~30㎝ほど
- 重さ約100g前後
- 小さめで細長い形で濃い赤色が特徴
- 香りは少なめで甘味が強い
- リコピンが多く含まれている
主に関西地方を中心として栽培されており、
「京人参」とも呼ばれ親しまれている。
③ベビーキャロット/ミニキャロット
- 長さ約3~7㎝ほど
- 短く丸みがありオレンジ色が特徴
- ミニサイズで一口サイズのものもある
- 甘味があって食べやすい
元々は西洋系の人参をミニサイズに品種改良して作られたものなんだそう。
④島人参(東洋系)
- 長さ約20~30㎝
- 細長くレモン色(黄色)が特徴
- 香りも甘味も強め
主に沖縄県で栽培されていて、「チデークニー」とも呼ばれ、郷土料理として使われている。
この他にも紫人参や、成長する前の人参を収穫して食べる葉人参など。
東洋、西洋それぞれから伝わった人参にも個性があって面白いですね。
パパッと作れる簡単レシピ2品
あと一品あれば…という時に冷蔵庫にあるであろう人参が活躍してくれるレシピを紹介します。
人参とツナのシリシリ
シリシリとは沖縄の郷土料理のことで千切りした人参を卵と炒めたもののこと。今回はツナと和えたおかずにもつまみにもなりますよ。
<材料>
- 人参 1/2本
- ツナ缶 1缶
- 白だしorめんつゆ 小さじ2
- ブラックペッパー 適量
- 白ゴマ 適量
<作り方>
- 人参は皮のまま太めに千切りしておく
- フライパンで人参をしんなりするまで炒めたらツナ缶を丸ごと入れ炒める
- 白だしorめんつゆを回し入れまぜる
- 白ゴマとブラックペッパーをふりかけたら完成です!
人参ベーコンえのきバター
電子レンジでチンするだけでできちゃう一品です。バターの香りが食欲増進させます!
<材料>
- 人参 1本
- えのき 1/2袋
- ベーコン 5枚くらい
- バター 15g
- 塩コショウ 適量
<作り方>
- 人参は千切りにして、えのきは石づきを取り除きほぐす。ベーコンは細切りにする
- 耐熱皿に1の材料を乗せ、バターと塩コショウをしてラップをかけて電子レンジで3分温める
- よく混ぜたら完成です!
人参とは
比較的買いやすい野菜の人参も、冬より夏場がお買い得ということが判明しました。
膜(皮)ごと、料理して、たっぷり栄養を補充しちゃましょう!
人参のオレンジ色の一品で食卓を鮮やかにして食欲もUPしてみてはいかがでしょうか。
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