エルバステラと聞いてピンと来た人はイタリア通ですね。
そうなんですエルバステラとはイタリア野菜でけっこう人気があるんです。
ご存知でしたか?日本ではあまり知られていないため、見たことがない人も多いと思います。
いくらで手に入るのか?どのようにして食べるのか?
今回は、その気になるエルバステラについて紹介していきたいと思います。
エルバステラとは?
「エルバステラ(Erba Stella)」はイタリア語で『星の草』という意味の名前を持った野菜です。
英語では「バックスホーン(Buck’s Horn)」と言い『鹿の角』という意味の名前が付けられています。
学名は「Plantago coronopus」で雑草のオオバコの一種です。
ユーラシアから北アフリカが原産とされており、もとは雑草として自生していたものと思われます。
見た目は、葉が株元周辺から放射状に伸びていて倒れこんだ状態(ロゼット状)になっています。
葉の部分は英語読みの名前の通り、『鹿の角』のように細長い葉が伸びており、両側にまばらな間隔で細く短く張り出した突起の部分があるのが特徴です。
ちなみに『星の草』という名前の由来は、葉が株元周囲の地面に倒れこむその草の姿から付いたという説があります。
エルバステラは寒い冬になると地上部の葉が枯れて、根だけで休眠状態になり、翌年再び発芽し生育を始める「宿根草」という多年草の一種です。
大きく成長すると、30cmほどの長さにもなります。
おいしく食べられる長さは15cmほどの葉で食感はサクサクとしてニラのように軽やかで歯ごたえがある感じです。
噛むとほろ苦さと共にほんのりと甘みがあり、ナッツのような木の実の香りが口に広がります。
エルバステラの価格は?
エルバステラはスーパーなど市場にはほとんど出回っておらず手に入れるのが難しいです。
野菜直売所などで出会えるかもしれません。
ネット通販で購入する方法もありますが予算は100gおよそ1000円前後とかなりお高めな金額。
ネット通販でもあまり取り扱っているところは多くありません。
ですが、エルバステラの種子であれば2gが500円ほどで購入できます。
正直、面倒でなければ種子を購入して自家菜園で収穫したほうが何度も収穫できるし安く簡単に手に入れることが出来ると思います。
エルバステラの栽培と保存方法
エルバステラは種子を購入して栽培したほうが早い!ということで栽培方法を簡単に説明します。
オオバコという雑草の仲間で生命力があり簡単にすくすくと成長していくので、自家菜園が初めてという方でも楽しんで栽培できると思います。
葉の収穫まで
まず、種まきですが春の3月頃から6月頃までと
真夏を避けた秋の9月から10月頃に行います。
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針のようにか細く双葉で発芽し、しばらく細い葉が次々と出てきます。
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それから徐々にエルバステラの特徴である、角のような突起が現れます。
どんどん育っていき生い茂っていきます。
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柔らかい新芽や新しい葉を摘んで収穫します。
15cmほどの長さが一番食べごろです。
エルバステラの旬な時期は5月頃から11月頃までです。
ベビーリーフとしても食べられているので、細い葉が数本出始めたくらいでも収穫することが出来ます。
種子が育つまで
十分に育つと株の中心から花の芽が出始めます。
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徐々に茎や花芽全体が伸びていき開花します。
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しばらくすると実が熟して茶色くなっていきます。
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花穂のあとのカプセル状の実の中に種が数粒入っています。
1株にものすごく多く花が咲くので種がたくさん採れます。
この種をまけばまた育てられます。こぼれ種でも発芽します。
乾燥させないよう注意
摘んだ葉を保存する場合は、乾燥しないように湿らせたキッチンペーパーなどに包んで袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れて保管します。
葉を立てた状態で入れておくと持ちが良くなります。
エルバステラの美味しい食べ方
エルバステラを手に入れることができても、どう食べていいのか困る方も多いと思います。
サクサクとした食感と噛むとほろ苦く、ナッツのような香りが広がる特徴を持つエルバステラ
ですがその特徴を失わずに味わえるのは、一番は生のまま食べる食べ方です。
いろいろな野菜と共にサラダに混ぜたり
ピザのトッピングや肉料理、魚料理にあしらう様な使い方が多いです。
ホタテやスカンピ(手長えび)など海の幸ととても相性が良いです。
葉の形が変わっているので、飾りとして使われることも多いです。
茹でて和風に和え物やナムルに使うこともできます。
肉と炒めたり野菜炒め、パスタの具としても使えます。
エルバステラでイタリアの野菜を満喫
いかがでしたか?エルバステラを初めて知った方も多いと思います。
雑草の仲間で少し庶民的な感じと、イタリアの野菜というなんだかおしゃれなイメージを感じられる野菜ですよね。
まだまだ市場には出回っていないこともあり、お目にかかることは少ない野菜ですが、もし出会うことがあれば是非一度食べてみてくださいね。