皆さん、かぶ(蕪)と聞いてどんな形や色を思い浮かべますか?
栽培されているかぶにも、さまざまな形や色をしたものがありますね。
小かぶ、大かぶ、白かぶ、赤かぶ、丸いもの、長い形をしたかぶなどバラエティー豊かな顔ぶれで見かけることができます。
ちなみに野菜の「かぶ」を英語で言うとなんというのでしょうか?
turnipです。
読みにくいですね!カタカナにするとターニップですね。
カブのイメージを変える?赤くて細長いカブがあります。
その名は「片平あかね(大和野菜)カブのお仲間です。
今回はこちらの赤くて美しいカブについてスポットを当てながらお話していきますね!
そもそもカブとは
アブラナ科に属する根菜類でキャベツや白菜、菜の花の仲間に入ります。
古くからの伝統料理の春の七草粥にも登場する別名「すずな」とも呼ばれている。
沢山の品種があり、かぶら、かぶな、ひのな、などのさまざまな愛称で親しまれているのがカブ(蕪)なのです。
「片平あかね」というカブ?
名前の由来と特徴について
見た目の通り、葉の茎から根の先までが鮮やかな赤い色をしているのです。
中身も表皮部分は赤く縁どられていて、中央部分はほんのり白い。
食感は大根に似たカリッとした歯ごたえがあり、ほんのり甘くみずみずしい!
気になる名前は、平成になり改名されたようです。
もともとは奈良県の山添村にある片平地区で単なる自家消費用の野菜の1つとして栽培されていたのだ。
その姿が滋賀県の品種のひのな(日野菜)に似ていることから地元では「赤い日野菜」と呼ばれてされていたそう。
しかし、この独特な見事な赤い色をつけれるのはこの片平地区でしかできないと言われ、地区独特の愛称を決めよう!
ということで公募して選ばれたのが「片平あかね」の誕生となったのだ。
農家さんのプライドと、大事に大事に育てられてきた愛情が感じられますね!
現在では大和いもなどで知られる「大和の伝統野菜」に認定されるほどのカブに成長しました!
旬な時期とは?どこで買う?
一番美味しく食べれれる時期は
11月下旬~12月頃がオススメ!
霜が降り始める頃に葉茎から色づき始めてきれいな赤に染まるのだそう。
葉ごと酢漬けにして漬物などにするのが一般的な食べ方なのだとか。
どこで買えるのか?
奈良県内のスーパーや、直売所などで買うことができます。
残念ながら奈良県に足を運ばないとGETことはできなさそうですが、ネット販売などで「大和野菜お取り寄せ」などで自宅に届けてもらうこともできますのでこれを機会に大和野菜ともども味わってみるのはいかがてすか?
まだまだ認知度が低いのと、片平地区のみの限定品ということもあり、生産農家さんが少ないため希少なようですね!
意外と栄養満点なカブ
葉から根まで食べられるカブには沢山の栄養が入っています!
葉に含まれるβカロテンには、免疫力を高めたり、抗発ガン作用などがあります。
アミラーゼという成分には消化を助ける働きがあり、胃もたれなどに効果的!
その他にもビタミンC、葉酸、カリウムなどが多く含まれていて女性にももってこいの野菜ですね!
カブのお仲間を紹介します!
①日野菜(ひのな)
かつて、片平あかねも赤い日野菜と呼ばれていたほど似ていた日野菜です。
滋賀県の日野町が発祥地とされ、漬物として室町時代の時の天皇に献上されたほどの上品な味わいで親しまれたそう。
特徴としては
- 細長い大根のような形
- 葉や茎は紫色をしていて、根は白い
- ほんのり苦みがありパリッとした食感
- 主に漬物として葉から根まで漬ける
- 旬な時期は10月~12月頃
②黄金カブ(黄カブ)
黄色のような金色のような外皮をしていて果肉も黄色い!西洋カブの種類で煮物料理などで食べれられている。
特徴としては
- 主にヨーロッパが原産国
- 丸い球型で直径6~7㎝ほど
- 外も中身も黄色い!まさにゴールド!
- 硬めで煮崩れしにくく、煮物に最適
- ほんのり甘くカリカリとした食感
- 旬な時期は10~12月頃
片平あかねかぶを美味しく食べよう!
なかなか食べる機会がないかもしれませんが食べられるならおいしく食べたいですよね
もしGETできたら作ってほしいレシピは
「片平あかねの塩こんぶ漬け」
材料
①片平あかねかぶ 2本
②甘酢(酢:45㏄ 砂糖:25g 塩:3g)
③塩昆布 10g
<作り方>
- 片平あかねかぶの皮をむき、1~2mmほどの厚さに切る(葉も食べやすい大きさに 切る)
- 切ったあかねかぶに塩を振り、よく揉んで密閉袋(ジップロック)などに入れ20~30分置いたら、水分を絞る
- 甘酢と塩昆布をかけてよく混ぜ馴染ませたら完成です
甘酢のすっぱさと、片平あかねかぶのほんのりとした甘みとカリッとした食感が味わえる
シンプルレシピです!
ご飯のお供に、おつまみにどうぞ~!