カタクリ(片栗)の値段は?おいしく食べる方法はあるの?

かたくりという美しい幻の山菜の正体とは一体どのようなものなのでしょうか!?

その可憐な花の姿から、どちらかというと食用ではなく、観賞用として親しまれてきた「かたくり/片栗/カタクリ」の価格はどうなのか?

また歴史や特徴また食べ方について見てみましょう!

目次

カタクリとは

ユリ科のカタクリ属の球根植物の仲間で、多年草と言われる食べられる山菜なのです。

多年草というのも、発芽してから花が咲くまでの期間はなんと7~8年もの年月がかかるといわれているためだそうです。

また地上にその姿を現すのはたったの2週間ほどの間で、花や茎は枯れてしまうのだ。

しかし、土の下に根付く、鱗茎(りんけい)

白い根っ子のようなもの

休眠しながら成長して大きくなるという一生を繰り返すのです。

推定寿命はなんと40~50年と言われていますがおどろきですね

気になる値段は?

1パック(1束)=200~300円ほど
(※葉、花、茎の部分のみの場合)

売られているのはほとんどが鱗茎から上の部分の、葉から花と茎までがパックで売られています。

鱗茎部分は高級食材ともされ、
50gで1500円ということもあるのです。

天然物のカタクリは、特に鱗茎部分の細長い根っ子の先まで綺麗に折れないように採るのには、時間と手間がかかるので、とても貴重な食材とされているそうです。

まさに山の高級食材、松茸や自然薯に並ぶ存在ですね!

旬な時期は?

旬な時期としては3月~5月まで

日本各地の山地で見かけることができ、北は北海道、南は熊本県まで広がる。

ハウス栽培しているものもあるが、天然物はとても希少だと言われていて、各地域では、保護活動を行い守っているのです。

カタクリの由来と片栗粉との関係について

カタクリとは漢字では片栗と書きます。

片栗粉とは、現在はジャガイモのでんぷんから作られていますが、元々はこのカタクリの鱗茎をすりつぶして、でんぷんを抽出し料理などのとろみ付けなどに使われていたのです。

万葉集に出てくる「堅香子(カタカゴ)の花

という一節があるのだが、花びらが反り返った姿が籠に似ていることから、カタカゴと呼ばれるようになり、そこからカタクリという名がついたのだとか。

鱗茎(りんけい)から抽出できるでんぷんの量はごくわずかで、成長するまでに長い年月がかかるため

今では生産量の多いジャガイモが主流になっているんです。

北海道の地域ではその昔、アイヌ民族にとっても貴重なでんぷんの源とされていたそうです。

また鱗茎の部分だけでなく、花、葉っぱの部分も食べれる美味しい山菜として古くから親しまれていたんですね。

カタクリの特徴

  • チューリップに似た葉っぱを2枚付け紫色の花を咲かせます。
  • 鱗茎の部分は白く細長い楕円形
  • 葉や花に苦みはなく、ほんのり甘い
  • 1つの鱗茎から1厘だけ花を咲かせる

カタクリの仲間「キバナカタクリ」とは

キバナカタクリ(黄花片栗)とはセイヨウカタクリ(西洋片栗)とも呼ばれ、近年では家庭栽培などで人気がある。

  • 原産国はアメリカ、カナダ
  • 黄色い花を咲かせる
  • 草丈は30~50㎝ほどあり大きい
  • 旬な時期は3~4月にかけて
  • 1つの鱗茎から2~3厘、花を咲かせる

日本のカタクリと区別するため西洋片栗と名付けられたとされています。

カタクリは1つの鱗茎から1厘しか花は咲かないことから、キバナカタクリのほうが増殖しやすく、育てやすいのです

片栗粉の他にもでんぷんがとれる野菜は?

①じゃがいも→現代の片栗粉の原料
②さつまいも→水飴、ブドウ糖の原料
③小麦→小麦粉の原料
④くず粉→クズの根からとったでんぷんを精製したもの(くず饅頭などの材料)
⑤わらび粉→わらびの根茎からとったでんぷんを精製(わらび餅などの材料)

と、こう見ると普通にスーパーで見かける名前ばかりですね!

くず粉やわらび粉は現在ではサツマイモのでんぷんに置き換えられて販売しているところがほとんどなのだそうです

カタクリと同様、原料100%のわらび粉やくず粉も売られているのでが、手間と時間がかかるため高級品として扱われているです

カタクリの美味しい食べ方とは?

山の味?春の味!「カタクリのおひたし」

材料
①カタクリ 1束
②鰹節 適量
③めんつゆ 小さじ1

<作り方>

  1. 鍋にお湯を沸かす
  2. 沸騰したらカタクリを30~1分茹でる ※柔らかいので短めにさっと茹でる!!
  3. すぐに水にさらしたらしっかり水分を絞る
  4. 食べやすい大きさに切り鰹節とめんつゆをかけて完成です

いかにもシンプルな食べ方ですが、シャキッとした歯ごたえと、ほのかな甘味が春の訪れを感じさせてくれる一品です!

カタクリを保存するには

山菜はなるべく、採れたその日のうちに食べるのが良いとされていますが、食べきれない場合の保存の仕方についてみてみましょう!

短期間の保存は

2~3日の短期間なら
洗わずに、爪楊枝などでポツポツ穴を開けたポリ袋に入れるか、新聞紙に包んだものを冷蔵庫で保管する。

長期間の保存は

2週間~1ヶ月の長期間の保存
堅めに茹でて水にさらし、水気をしっかりとってから小分けしジップロックなどの密閉袋に入れ、しっかり空気を抜いてから急速冷凍するとよい。解凍は室温で自然解凍する。

幻の山菜カタクリとは

カタクリについて少し知ってもらえたでしょうか?

日本では紫色のカタクリが一般的ですが、まれに白い花のカタクリがあるそうです。

素敵ですね!いつか白いカタクリが見つかるといいですね

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