イタドリの値段は?さわやか酸っぱい春の山菜の食べ方

まるで鳥の名前のような「イタドリ」という植物は知っていますか?春になると山には沢山の山菜が生えてきますが、イタドリもその中の1つです。

田舎ならではの天然イタドリは、ふるさとの宝と言われている山菜で、見た目も味もちょっと個性的な特徴をもっています。

今回は、そんなイタドリはいくら位で手に入るのか?
産地はどこなのか?
どうやって食べると美味しいのか?
どんな味がするのか?

など気になるイタドリのあれこれを紹介します。

目次

イタドリって、どんなもの?

イタドリは、タデ科ソバカズラ属の多年生植物です。春になるとニョキニョキとまるで竹の子やアスパラガスのように地面から若芽を伸ばすので、その土から出たばかりの若芽を山菜として摘み取って食べることができます。

しかし、放っておくと、あっという間に人間の大人と同じ位の背丈まで成長してしまうという驚異的な生命力を持つ植物 なんです。

また同時に繁殖力も大変優れているので、イタドリが定着すると他の植物を押しやってしまうこともあります。

イタドリの名前の由来

イタドリは様々な別名をもっています。

  • 多くは「スカンポ」
  • 秋田では「サシボ」
  • 和歌山では「ゴンパチ」
  • 岡山では「さいじんこ」「じゃじなっぽ」「しゃっぽん」
  • 高知では「イタズリ」
  • 兵庫では「だんじ」
  • 他にも「ドングイ」「スッポン」「エッタン」などと呼ばれています。

それだけ日本各地の色んな所で昔から親しまれている山菜なんですね。

なぜイタドリという名前が付いたのか?

若葉を揉んで擦り傷など出血した部分に当てると少し止血効果が見られ痛みが和らぐと昔から民間療法として伝わっていた為に「痛み取り」という意味で「イタドリ」と呼ばれるようになったと言われています。

産地はどこ?旬はいつ?

高知県では特に人気の山菜として親しまれていますが、日本全国(北海道の一部を除く)の山の至る所で、4月から5月にかけて天然のイタドリを見つけることができます。

今のところ商業的な栽培はされていないとされていますが、春になると山で採ってきたイタドリが日本各地の道の駅など野菜の直売所などに並ぶので手に入れることができます。

買うと値段はいくら位?

天然イタドリは、500gで1500円位からで、冷凍品も販売されています。

塩漬けイタドリなど加工品は、300~500gで1100円位から販売されています。

イタドリは栄養満点?!

山道のどこにでも生えている手に入りやすいイタドリですが、実は色んな栄養素が含まれています。

イタドリの主な栄養素と健康への効果を簡単にまとめてみました。

  • エモジン
  • ポリゴニン
  • コラーゲン
  • レスベラトロール
  • グルコサミン
  • コンドロイチン

天日乾燥させたものを虎杖根[こじょうこん]とも言われていて民間薬にも使われるくらいですからその栄養への期待は高いですね。

どうやって食べるの?

野生のイタドリは下処理が非常に手間がかかるので、お手頃に食べてみたい方には冷凍品や塩漬けなど下処理がされてある加工品をオススメします。

加工品でも水にさらして解凍をすれば、同時に塩抜きもできて様々な料理に使用することができます。

どんな味?

イタドリの特徴は、なんと言っても、爽やかな酸っぱさ!

なかなか他の山菜や野菜では味わえない独特な味を楽しむことができます。

もちろんこの山菜ならではの味がちょっと苦手という人もいますね。

クセになる味でもあるのでまずは試してみるのはいかがでしょうか。

美味しい野生イタドリの選び方は?

大きく伸びたイタドリは繊維が硬すぎて食べることができないので、まず新芽を選びます。

選ぶポイントは、まず茎がふっくらとして太いもの、そして節と節の間隔が短いイタドリが美味しいです。

指で折り曲げた時にポキンと良い音がして折れる節が切れ目なので、その上の芽の部分だけを収穫します。

見た目、竹のような棒状で節目と芽の先端が赤っぽいです。

野生イタドリの保存方法は?

イタドリは摘んできた場合、すぐに下処理をする必要があります。

すぐに下処理ができない場合は、まず乾燥しないように袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保管し、なるべく早く下処理をして下さい。

イタドリは強い酸味を持つので、アク抜きをした方が美味しくなるでしょう。

実を言うと生でも食べられないこともないのですが、シュウ酸というエグミがとても強く、大量摂取をすると健康への害も懸念されるので、できるだけ下処理をした方が良いです。

下処理アク抜きの方法は?

山菜として料理に使われる場合、軽く茹でてから水にさらしたりするのですが、そうすることにより、イタドリの最大の特徴とも言える爽やかな酸味も失われてしまいます。

そこで、

高知県などで行われている方法が、皮を剥いた後に豆腐を作る時に使う、にがり(苦汁)やにがりを含むあら塩で揉むことで、爽やかな酸味を持ち続けることができます。

美味しい食べ方は?

炒め料理

高知県では上記の下処理後、炒めて、醤油・砂糖・みりん・酒・ごま油などお好みの調味料で味付けをして鰹節をかけて食べる方法が伝統的です。ジャムにすることもできます。

他にもアク抜きをした後ありとあらゆる和食に使うことができます。

例えば
天ぷら、煮物、炒めもの、味噌汁、漬け物、酢のもの、酢みそ、チラシ寿司にのせても美味しく頂くことができます。

酢やオリーブオイルと混ぜると魚介類のサラダなどにピッタリなサッパリとしたドレッシングを作ることもできます。

万能な山菜です。

色んな料理に挑戦してみよう!

春の山菜イタドリ、いかがでしたか?

生のイタドリは旬の春しか味わうことができませんが、二度塩漬けなどの加工品は通年を通して市場に出回っているものもあります。

そして、加工品は1年など保存がきくものが多いので見つけた時に買っておくと便利ですね!

イタドリならではのシャキシャキとした食感や歯ごたえを味わいたい時は火を通し過ぎないように、煮込まずサッと油で軽く炒めるのがポイントです。

逆に味がよく染みたイタドリを楽しみたい場合は、椎茸や油揚げと一緒によく煮込んで一度冷やすと濃縮した味がイタドリの中まで染みて美味しく頂けますよ。

お試し下さい!

そして、春に山道を散策できる機会がありましたら、ぜひイタドリを探してみて下さい。

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