春の訪れを感じる野菜…地方によって異なりますが、菜の花、たけのこ、ふきのとう、春キャベツ…いろいろな野菜を挙げることができます。
イタリアでは「アグレッティ」というオカヒジキによく似た春野菜が、春の訪れを感じる野菜として人気です。
ここでは、日本ではほとんど知られていない「アグレッティ」の魅力をご紹介していきます。
ローマっ子に人気!アグレッティって?
「アグレッティ」というイタリアの春野菜、皆さんはご存知ですか?
市場にアグレッティが並び始めると春の訪れを感じるというくらいローマっ子に愛されている春野菜です。
イタリアでは苦味のある春野菜が人気ですが、アグレッティも例外ではありません。
日本のオカヒジキによく似たアグレッティ、見た目はまるで牧場の草のようです。
ほろ苦く少し塩の風味がするアグレッティ、シャキシャキした食感も魅力です。
イタリアでは高級野菜として知られていて、高級レストランの春のメニューに使われることが多い食材です。
そんな珍しい野菜、アグレッティは、イタリア料理好きの方にぜひお勧めしたい食材です。
アグレッティの特徴・価格は?
アグレッティはオカヒジキと同じアカザ科の植物で、イタリアなどの地中海沿岸を中心に春の野菜として親しまれています。
見た目もオカヒジキによく似ています。
旬は3~5月です。
価格は100グラムで300円程度
イタリアでは、アグレッティ(Agretti) の他、アグレット(Agretto)、ロスカ―ノ(Roscano)とも呼ばれ、高級野菜として珍重されています。
アグレッティの下処理は、少々手間がかかります。
アグレッティの下処理
根っこの赤い部分は使わないので切り落としてしまうのですが、根っこに近い部分がかなり泥だらけで、小石が混ざっていたりもします。
それを洗い流すのには結構時間がかかります。
きれいに下処理したアグレッティはよく水洗いして、水気を切っておきます。
使わない分は新聞紙 (またはキッチンペーパー) に包んで、冷蔵庫で保存します。
どこで手に入るの?
イタリア ローマでは ”アグレッティ(agretti)”なんですがバルバ・ディ・フラーテ(barba di frate)とも呼ばれているのです
アグレッティの販売実績がある農家のある地域をご紹介します。毎年収穫できるとは限らないので、その都度確認が必要となります。
・茨城県つくば市
・栃木県那須烏山市
・石川県能登町 (金沢のファーマーズマーケットなどに出店する場合あり)
・東京都小平市 (農協の直売所など)
おすすめ販売所
東京都在住の方には、小平市の直売所がお勧めですね。
小平市の直売所では、アグレッティ以外にも江戸東京伝統野菜が多数販売されており、好評を博しています。
最近は地産地消が推奨されていることから、東京で栽培された野菜を好む都民の方が多いようです。
ですが、よく考えてみると、工場や清掃工場が乱立しており、大気汚染が激しい東京…どこで栽培された野菜でもOKかというと、判断に悩むところですね。
その点、小平市は、近隣に工場も少なく、自然豊かな環境で、都内では野菜の栽培に最も適した地域のひとつだと言えるでしょう。ぜひ一度小平市の直売所を訪れてみてはいかがでしょうか?
アグレッティ簡単レシピ
イタリア野菜アグレッティを手に入れたら、簡単で美味しいイタリア料理を作りたいですね。
オカヒジキの代用という手もあるのですが、それでは面白味に欠けるでしょう(オカヒジキの方が安いですから…)。以下でアグレッティの簡単レシピをご紹介します。
アグレッティの塩ゆで
アグレッティをさっと塩ゆでしてオリーブオイルでからめ、レモン汁を絞れば出来上がり。
できればオリーブオイルは上質なものを使いましょう。アグレッティの定番の食べ方です。
アグレッティとカッペリーニのシンプルパスタ
アグレッティはパスタと食べるのがお勧めです。ここでは一番簡単なパスタレシピをご紹介します。
アグレッティとカッペリーニ(極細のロングパスタ:別名は天使の髪の毛) を同時にゆでます。ゆで時間は3分程度です。
オリーブオイル、塩こしょう、レモン汁で味を調えます。クリームチーズを乗せて食べると最高です!カマンベールチーズ、リコッタチーズなど、チーズの種類はお好みでどうぞ。エビのソテーを添えてもいいですね。エビのソテーの味付けは薄味でOKです。
アグレッティと明太子のパスタ
簡単で間違いのない美味しさ。ゆでたパスタに、別ゆでしたアグレッティを混ぜ、さらに明太子を和えます。
最後にバターを和えて出来上がり。明太子を使うので、塩は一切使いません。
牧場の草のような!でもとても美味しい!
アグレッティは牧場の草のような見た目で「美味しいの?」といまいち興味が持てない方が多いかもしれません。
しかし、パスタと合わせると抜群に美味しく、特にチーズとの相性が最高なんです!ぜひ一度食べてみてくださいね。