最近玉ねぎの価値が見直されその人気が急上昇しています。ただ栄養素「硫化アリル」は加熱に弱いので、オニオンスライスにして食べるのが最適なんです。
でも、ピリピリと辛くて、決して美味しいとは言えないんですよ。
そこで注目したいのが、普通の玉ねぎと同様、硫化アリルが豊富に含まれていて、しかも辛みが少ない、オニオンスライスにして食べても美味しいという「赤玉ねぎ」。
いったいどんな特徴があるのでしょうか?
赤玉ねぎ-美しく栄養満点
彩り野菜のひとつとして注目されている「赤玉ねぎ」。
辛みが少なく、ほのかに甘みがある 生で食べても美味しい野菜です。
鮮やかな赤紫色が美しく、サラダなどによく使われています。
味と見た目だけではなく、栄養面にも注目です。
- 赤玉ねぎの赤紫色の成分は「アントシアニン」というポリフェノールの一種で、ブルーベリーやナスにも含まれています。
- 普通の玉ねぎと同様、「硫化アリル」も豊富に含まれています。「硫化アリル」は加熱に弱いので、生食が最適です。
オニオンスライスを美味しく食べるには?
赤玉ねぎのオニオンスライスは、それほど辛くないので、ただ切っただけで美味しく食べることができます。
それでも辛みが気になる…という方のために、辛みを取る方法をお教えしましょう。
赤玉ねぎを、繊維の方向に対して垂直に切ると (頭の部分を上にして、横に切る)、繊維が断ち切られ、辛み成分が抜けやすくなります。
切った赤玉ねぎを、なるべく断面が空気に触れるように広げて15分程度放置すると、かなり辛みが取れますよ。
赤玉ねぎの特徴
赤玉ねぎは、表面だけでなく中の皮も赤紫色です。
そして、肉そのものが白いので、断面はきれいな層になり、まるで年輪のようです。
この見た目の美しさを生かして食べたいのならば、生のままサラダに使うのが一番!
焼いても甘くて美味しいのですが、見た目の色合いはあまりきれいではありません。
煮物や汁物にすると、色が溶け出し、汁に色が移ってしまうので、注意してください。
その他にお勧めしたい料理は、ピクルスです。
赤玉ねぎのアントシアニンと酢が反応して赤く発色するので、美しく仕上がり、味も良いですよ。
赤玉ねぎの旬の時期・主な産地・価格
赤玉ねぎの品種:「アーリーレッド」「湘南レッド」「くれない」などがあります。
それぞれの収穫時期と主な産地をご紹介していきます。
- アーリーレッドは、年間を通じて流通しています。比較的多く出回るのは9月頃です。主な産地は、北海道、静岡、兵庫です。
- 湘南レッドは、6~7月頃市場に出回ります。主な産地は、神奈川県の湘南地区です。
- くれないは、5~6月頃市場に出回ります。主な産地は、愛媛などです。
価格は、500グラムで300~370円程度です。
赤玉ねぎの選び方と保存方法
赤玉ねぎを選ぶとき
皮がパリッと良く乾燥して、光沢があり、身が固く締まっているものを選んでください。
普通の玉ねぎより水分を多く含んでいる赤玉ねぎ。
保存するときの注意点
- 涼しくて湿気がこもらない場所に、通気性が良いネット袋に入れて保存してください。
- 暑い時期は、新聞紙またはキッチンペーパーに包んで、冷蔵庫の野菜室で保存してください。
- 湿気がこもりやすいのでビニール袋は使わないようにしてください。
赤玉ねぎの簡単レシピ
赤玉ねぎの見た目の美しさと栄養価の高さを生かした簡単レシピを以下でご紹介します。
オニオンスライス
赤玉ねぎに豊富に含まれる硫化アリルを流出させず、まるごと摂取するには、生食が一番。
オニオンスライスがお手軽です。
マヨネーズをかけて食べるか、しょうゆとかつおぶしで食べるのがお勧めです。
彩り野菜の浅漬け
市販の浅漬けの素を使います。
赤玉ねぎ、黄パプリカ、きゅうりを、浅漬けの素に30分漬けるだけで完成!酢の効果で赤玉ねぎの発色が良くなるので、パーティーメニューとしてもお勧めです。
赤玉ねぎ入りクリームシチュー
市販のホワイトソース缶を使った簡単なクリームシチューです。
ブロッコリーなどの緑色の野菜と一緒に赤玉ねぎを入れると、華やかなシチューになります。赤玉ねぎは、シチューと一緒に煮込むと、色が出てしまい、シチューの色が悪くなってしまうので、レンジで熱を通して最後に加えると良いですよ。
赤玉ねぎの良さを知ると一層
赤玉ねぎの一番の魅力は、生のまま食べても美味しい上に、硫化アリル、ポリフェノールといった、日頃摂取しにくい栄養素を摂れること。
パパッと切って、サラダの上に散らすだけでも栄養満点の副菜が作れる、忙しい主婦の味方です。
ぜひ一度、買ってみてくださいね。