「パセリ」と聞くと飲食店やお惣菜などで、よく緑の飾りとして添えてあるギザギザした葉をイメージしませんか?
生でパクッと口にすると苦い…。
そんな日本の一般的に知られるパセリとは違う「イタリアンパセリ」というイタリア料理によく使うハーブを紹介します。
パセリにイタリアンと付くだけで、いっきに洋風でオシャレなイメージになりますね!
そのイタリアンパセリとよく見かけるギザギザのパセリはどう違うのか?
値段はどの位なのか?
どうやって食べると美味しいのか?
栄養価は高いのか? など
オシャレなハーブのイタリアンパセリについて気になることを掘り下げてみました。
イタリアンパセリとは?
原産が地中海、セリ科の植物で、よく見かけるギザギザしたパセリの仲間でもあります。
見た目はパクチーにも似ており、イタリアンパセリはヨーロッパでは定番のハーブの1つとなっています。
二年草ですが、葉が柔らかいのが美味しいので、1年目の葉を収穫します。
長さは、30cmほどになり、原産はヨーロッパ南東部・西アジアと言われています。
葉と茎どちらも食べられます。利用方法は、生・乾燥保存・冷凍保存も可能となります。
パセリとは何が違うの?
日本で一般的に流通しているパセリはオランダゼリというもので同じ種ですが、パセリに比べるとイタリアンパセリは変形型で葉が縮れておらず平たくて、切り込みが深い葉です。
パセリよりも香りや風味もやわらかいのが特徴とされており、パセリのような癖がなく食べやすい種類です。
ヨーロッパでは、パセリ(オランダゼリ)よりもこちらの方が主流です。
- 日本で主流となっているパセリは「縮葉種」
- イタリアンパセリは「平葉種」
値段はいくら位?
メジャーなハーブで割と手に入れやすいこともあり、店によりけりで、値段の幅も広いです。
通販ですと、1パック(15~50g位)で220~300円ぐらいが相場とされています。
これは生の場合ですが、他にも粉砕させて乾燥させてたものや、フリーズドライのものも
1袋(1.8g)135円ぐらいから販売されています。
園芸店などで鉢植えにされたものが、だいたい3号270円ぐらいから販売されています。
旬はいつ頃?
ハウス栽培もされているので、通年市場には出回っています。
一番おいしい旬の時期は、3月から5月までと9月から11月までが葉が柔らかい時期なのでオススメです。
健康への効果は?
セリ科のイタリアンパセリは、健康や美容に良いとされるビタミンやミネラルを豊富に含んでいます。
その中でも注目したい栄養素を分かりやすく、簡単に紹介します。
- βカロチン(体内でビタミンAに変換されます。)
- 鉄
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンC
- ビタミンE
- ビタミンK
- カリウム
- ピネン、アピオール
イタリアンパセリの栄養素はパセリとほぼ同じ栄養素が含まれていますが、
パセリ同様とても優れた成分が豊富に含まれているので体に良いことづくしなんですよ。
美味しい食べ方は?
栄養価はとても高いイタリアンパセリですが、なかなか一度に量をたくさん食べることは難しい食材ですよね。
そこで、なるべく沢山とれる食べ方を紹介します。
イタリアンパセリの万能ソース
イタリアンパセリの葉と茎を適当に小さく切り、オリーブオイルとニンニクと塩とお酒または酢の味が好きな方は少しビネガー(赤でも白でも)を、ナッツ類が好きな方は胡桃などを適量、少しスパイシーな味が好きな方は胡椒も少々、全て一緒にブレンダーかフードプロフェッサーでなめらかになるまで混ぜます。30分程、置いておくと味がなじみます。
甘い方が好きな方は、お酒やお酢の代わりにミリンを使うと味がまろやかになります。
舌触りがザラザラしていると気になる方は、茎やニンニクを予め細かく刻んで下さい。
このソースは、ソテーした白身の魚や肉などにかけるだけでイタリアンパセリの香りと楽しむことができます。
生臭いと感じる方は、電子レンジで20~30秒、温めると良いです。
もちろん、サラダにもドレッシングとしてかけることができますので、お試し下さい!
イタリアンパセリを細かく刻んで
イタリアンパセリは細かく刻んだ後、乾燥させたり、冷凍保存することができ、使いたい時に使う分だけ取ることができるので非常に便利なハーブです。
細かく刻んだ後の使い方は幅広く、オムレツ、チャーハン、ハンバーグ、パン粉などに混ぜて使うこともできます。
保存して上手に料理に使ってみよう!
野菜の中でもトップクラスの豊富な栄養成分を含むイタリアンパセリの魅力は伝わりましたか?
ギザギザのパセリが苦手な人は多いかもしれませんが、そんなパセリよりも癖が少ないイタリアンパセリは、ずっと食べやすいと言えると思います。
料理の盛り付けにちょっと飾りに使うだけで食べないのは勿体ないハーブです。
健康の為にも少しずつ、色んな料理のアクセントに取り入れていけると良いですね!