関東地方では、イカと言ったら「アオリイカ」のことだともいわれています。
もうなくてはならないものそれほど身近な存在なのです。
人気の秘密はどこにあるでしょうか?それはずばりやわらかくまろやかな甘味とコリコリした食感です。
イカの刺身と言ったら「アオリイカ」(別名ミズイカ)が美味しいという声がよく聞かれます。
アオリイカとは?その特徴は?
産卵期が4月から9月までの半年と長いので、春から冬の間の漁期には市場への入荷が増えるから、価格が安定しているんです。
でも「高値安定」で、ちょっとお高いのでいか好き人にはちょっと嬉しくは無いですね。
特に大型の「シロイカ型」は高級品なんです。
こんな特徴も
大型のイカになると胴の長さが40~50㎝くらい、中には2kgを超えるものもいますね
幅広の胴と半円形のヒレが特徴で、生きている時は半透明、釣り上げ後は死ぬと白くなる特徴があります。
このイカの大きさとか外見の特徴を考えると英語の表現もイメージしやすいですね!
Bigfin reef squid(ビッグフィンリーフスキッド)
oval squid(オーバルスキッド)
旬の時期はいつ?
獲れる旬と呼ばれる時期が長いため、その時期を特定するのがちょっと難しいですね。
秋頃に小型が獲れ始めて、翌春まで獲れます。
この時期をいわゆる旬としているので、本当は秋から初夏が旬で、地域によっては秋から冬にとれるものを喜ぶんですが、
なんだかややこしいですよね。
旬の時期が長いので
漁期が長いから手に入りやすいし、価格的も安定しているんですね。
加工品もあるので、生のアオリイカが手に入らなくてもけっこう楽しめますね。
その加工品を紹介しますね。
アオリイカの加工品
「五島するめ」
長崎県の五島市の味。イカを開いて海水で洗って干し上げたもの。
海水の塩分とほどよい軟らかさで、風味と旨みが良いらしい。
「水いかの一夜干し」
島根県壱岐の特産。開いて塩をして干したもので、生に近く柔らかいのが特徴。
「アオリイカの沖漬け」
徳島県美波町の味わいで、甘辛いタレに生きたまま漬け込む味。
軟らかく、イカ本来の甘みが美味しい。
アオリイカの種類
とても大きくなる「シロイカ型」
形はシロイカ型に近くて赤みを帯びた「アカイカ型」
見た目はシロイカ型なのに小さな「クワイカ型」の3種類があるですよ。
高級になるのはなぜ
基本的には「シロイカ型」が『アオリイカ』として知られています。
『アオリイカ』はイカ類の中では高価な部類ですね。
また特に大型の「シロイカ型」は、大きければ大きいほど高いんです。
高級な鮨店や料理店での需要が多いというから、私たち向きの「イカ」ではないのでしょうね。
具体的なアオリイカの値段
活魚専門店で、2㎏で6,000円が相場です。
100g300円は近海物の場合、しかも長崎などの海が近い魚屋さんでの価格ですね。
他の例でも、400g一杯が1,200円、150g2杯で1,500円くらいですから、やっぱり高級品の部類に入ってしまいます。
通販なら少し安く手に入りますが、もう下処理されているもので「刺身用むき5枚・冷凍」で5,980円
そのまま食べられる「カット済み500g」が2,000円
「一夜干し」で一枚が700円前後です。
お鮨屋さんでも高級な店用で卸されているようですし、回転鮨の店ではちょっとお目にかかりにくいイカですね。
他のイカと比べると
「コウイカ」「モンゴウイカ」などは、手に入れやすいイカの価格帯で、魚屋さんで見かけることもありますね。
山盛り状態で売っている「ヤリイカ」「スルメイカ」とは幾分格が違うといったところでしょうか。
食べ方いろいろ
淡白だから何にでも調理が可能、でもなんたって刺身が一番!
内臓を除いてブツ切りで何にでも調理が可能ですね。
一番美味しい刺身の場合は「外皮とその下の薄皮を綺麗に剥がす」のがコツです。
おススメの調理法も「刺身」が多いのも特徴的で、身に厚みがあって食感もよく、甘味が強いんですって。
秋に獲れる当歳もの(つまりその年に生まれたもの、1年未満)は、小さいながら軟らかく甘味もよほどよいので、げそやみみまで「新いかの刺身」で味わうと絶品です。
「アオリイカの水いか」
昆布のだしに酒と塩で味付けして、冷たく冷やした中に、表皮と内皮を除いたイカを浸して食べる方法。
暑い夏にはたまらない味わいですね。
「一夜干し」
刺身に負けない味がこの「一夜干し」で。
小ぶりなアオリイカを開いて塩を振り、干すんだけど暑い時期にはラップしないでそのまま冷蔵庫に入れるだけの簡単調理、すごくおいしそうですね。
「げその塩ゆで」
これも簡単です。
生のまま塩もみしてぬめりをとってから水で洗い、水分をきって塩ゆでにしたものは、独特の香りが出て、やわらかくて甘味が増すらしい…。
アオリイカにひきつけられる
人をひきつけてやまないのが、まろやかな甘味とコリコリした食感です。
それを十分に味わい堪能するためにもいろいろな調理方法で食べてみたいですね!