ここ数年、テレビやスーパーで「安納芋(アンノウイモ)が大人気!」という話題を目にしたことがありませんか?
今や、美味しい焼き芋と言えば、安納芋を思い浮かべる人も少なくないと思います。
それほど大フィーバー中の安納芋ですが、意外と知られていないルーツや他のサツマイモと何が違うのか?
健康への効果はどうなのか?
美味しさの秘密など気になる部分をたっぷりご紹介したいと思います。
安納芋とは
さつまいものなかでも、ダントツの甘みが特徴的なのが「安納芋」です。
安納紅と呼ばれる品種のものは表皮が赤く、安納こがねと呼ばれる品種は表皮が白いことが特徴です。
粘質性で水分が多く、焼くとねっとりとした食感が人気のさつまいもです。
糖度は生の状態でも16度前後と高く、時間をかけて焼くと40度前後にもなります。
安納芋の名前の由来
安納芋がなぜ「アンノウイモ」という名前が付いているのか知っていますか?
名前の由来は「安納地区」という場所が発祥地だからです。
では「安納地区」とはどこになるのでしょうか?
「安納地区」は種子島にある地区です。
種子島は横浜市と同じくらいの大きさの島で、鹿児島県にある島の1つです。
種子島は島全体が農業や水産業に適した環境であることから、島内の自給自足率が100%の地区もあるぐらい、農業が盛んな島なのです。
安納芋はサツマイモと違うの?
正確には、安納芋はサツマイモとは少し違います。
安納芋という品種が登録されたのは平成10年とまだ歴史が浅く、サツマイモは今から300年以上も前から日常的に食べられてきました。
しかし、安納芋とサツマイモの共通点は2つとも種子島が発祥の地とされていますので全くの別ということにはならないでしょう。
発祥地は種子島
諸説は色々とありますが一番有力とされている説を紹介します。
第二次大戦後にインドネシア諸島のスマトラ島から日本の兵士が1個の安納芋を種子島へ持って帰って来て、そこから栽培を始めてみると予想以上に甘くて美味しい野菜だと評判になり、いっきに島全土での栽培へ広まったとされています。
しかし、今の安納芋がその当時のままの味ではないようです。
平成元年より鹿児島県で研究が幾度も重ねられ、美味しくできた種だけを使用し品種改良されました。
安納芋の価格
安納芋はお芋の中でも大人気のお芋なので、値段にも幅があります。
最低でも、1kg700円前後です。
種子島産となれば、1kg1800円ほどします。
次に紹介したいのが安納芋トリュフについてです。
安納芋トリュフとはなんなのでしょうか。
安納芋トリュフとは
種子島産の安納芋を贅沢に使用したスイートポテトを「安納芋トリュフ」と言います。
それを5種類のチョコレートでコーティングしているのです。
甘くておいしいスイーツに、リピーター続出です!
<安納芋トリュフ>
- 「チョコレート」
- 「ホワイトチョコレート」
- 「抹茶」
- 「苺」
- 「キャラメルチョコ」
上記の5種類で展開しています。
お値段は、5個1250円/10個2500円となっています。
見かけたらぜひ購入してみましょう。
安納芋の旬の時期
やはり焼き芋が美味しい季節が旬となりますので、10月中旬から1月にかけてが一番の食べ頃となります。
しかし、その時期以外でも美味しい安納芋が食べることができます。
低温管理された安納芋が通年で市場には出回っています。
ということで、安納芋の旬の時期は通年ということになりますね。
安納芋はなぜ甘い
安納芋の甘さの秘訣は、他のサツマイモなどに比べてデンプンの量が多いことにあります。
デンプンが多くなる理由は、安納芋の作り方に隠されています。
通常サツマイモは寒さに弱く、10度以下になると腐敗が始まります。
しかし種子島は冬でも平均12度もあり、その温暖な気候の中、他のサツマイモよりも長く土の中にいることができるのです。
その分デンプンが多くなり、更に常温で熟成させることで酵素が活性化しデンプンが糖に変わり甘くて美味しい安納芋ができます。
安納芋の栄養
実は、安納芋1本(約200g)を食べると1食分に必要な栄養素が全て摂れてしまうと言われています。
<主な栄養素>
- 豊富なビタミン類
- カリウム
- 銅
- サツマイモ類にしか入っていない独自の成分ヤラピン
ビタミンCにいたっては、リンゴの約7倍も入っています!
安納芋恐るべしですね…。
美味しい安納芋を堪能してみよう!
いかがでしたか?
安納芋の美味しい食べ方は、いたってシンプル。
じっくり時間をかけて、ゆっくり焼くことです。
焼き芋にすると、甘みも増して、とても美味しくなるんですね!
お家で焼き芋はなかなか難しいと思いますので、洗ってアルミホイルで巻いてオーブンで焼くか蒸し器もオススメです。