「イエローグレープ」って何かご存知ですか?私は何の疑いもなくマスカットのことだろうな、と思いました。
それが実は、マスカットではなく山吹色のミニトマトの名前なんです。
ミニトマトといえば、昔はまっ赤なトマトが主流でしたが、近年では少し黒っぽい赤色、黄色、オレンジ色、緑色まで、非常にバラエティー豊かな品種が店頭に並ぶようになりました。
その中でもひと際、目をひく鮮やかなミニトマト、イエローグレープの値段と他のトマトとの違いや、栄養価や健康効果と簡単で美味しいレシピなどを紹介したいと思います。
イエローグレープとは?
トマト全体の品種が世界中でだいたい何種類ぐらいあるか、ご存知ですか?
なんと、8000種以上!と言われています。
その中でも、「ミニトマト」や「プチトマト」と呼ばれている小さいトマト(約40g以下)の1つが「イエローグレープ」です。
黄色やオレンジ色っぽいミニトマトにも様々な種類があり、イエローミミ、イエローペコ、イエローアイコ、イエローキャロルなど可愛らしい名前の品種を見かけたことがある方も多いかと思います。
イエローグレープの直径は約2cm、長さ約3cm、どんぐりのような形をしています。
イエローという名前は付いていますが、黄色とオレンジ色の中間、山吹色のような色です。
皮は他のトマトに比べると少し厚めですが、果肉は柔らかめ、生で食べることができます。
旬はいつ?産地はどこ?
イエローグレープに限らず、ミニトマトは特に旬の時期はありません。
年間を通して流通しているので、イエローグレープという品種にこだわらなければ、いつでもスーパーや八百屋さんで黄色・オレンジ系のミニトマトが購入することができます。
それは、一般市場に常に黄色系のミニトマトが絶えぬように、時期によって産地リレーをしているおかげなんです。
全国各地で栽培されているミニトマトですが、1年の中で最も出荷量が多い時期は5月です。
ここ数年は熊本県が一番の出産量となっており、ミニトマト全体の20%を占めています。
黄色いから未完熟?
初めてイエローグレープを見た方は、赤くなる前の未完熟のミニトマトなのでは?
と思われる方もいるかもしれません。
しかし、未完熟というわけではなく、品種が異なるだけです。
最近では、赤くなる前の未完熟の緑色をしたミニトマトも市場に出回っていますし、同じく緑色のミニトマトでも熟しても赤くはならない元から緑色の品種もあり様々なんですね。
気になる値段は?
イエローグレープは、なかなか手に入りにくい品種なのが難点ですが、
黄色のミニトマトは、1パック(15~20個入り100~200g)約550円ぐらいから販売されています。
赤いミニトマトよりも希少性がある為、ちょっと赤よりも相場が高いようです。
普通サイズのトマトより甘い!?
トマトの大きさと甘さ(糖度)には関連性があり、ミニトマトのように小さくなるほど糖度が上がる傾向があるとされています。
イエローグレープの味の特徴としては、普通サイズのトマトよりも酸味が少なく、トマト特有の青臭さがありません。
むしろ、清涼感やフレッシュさの方が感じられるので、トマトが嫌いな人には是非チャレンジしてみて頂きたいのが、このイエローグレープです!
栄養価と健康効果はいかに?!
トマトには豊富な栄養価がありますので、栄養素別に健康効果を見てみましょう!
- ビタミンC・・免疫力を強化、風邪の予防、貧血の予防・改善など
- コラーゲン・・強い骨を作るなど
- リコピン・・不妊症の予防や改善(女性に限らず男性も!)喘息症状の緩和など
- βカロテン・・美白効果、皮膚や粘膜の保護と強化、癌の予防、風邪の予防など
- ミネラル(カルシウム・カリウム)・・胃もたれ、胸やけの緩和、二日酔いにも効果的など
- リノール酸・・ダイエット効果など
- リコピン+ビタミンC・Eの相乗効果・・認知症の予防など
- ビタミンC・Eの同時摂取・・動脈硬化の予防など
赤いミニトマトより栄養価が高い?
答えは、ほとんど栄養価は同じですが、2つの栄養素「リコピン」と「βカロテン」は少し違いがあります。
イエローグレープの方がリコピンの体内吸収がされやすく、βカロテンも赤いミニトマトよりも多く含まれている為、栄養価が高く、美容や健康への効果が高いのです。
色が綺麗なので料理に使いやすい!
イエローグレープはなんと言っても、まるでフルーツのような綺麗な山吹色が食卓を華やかにしてくれます。
もちろん、そのままサラダにのせても、カットして付け合わせに使うこともできますが、実は生で食べるよりも加熱した方が栄養価も甘味もグンと高くなるんです。
美味しい簡単レシピ
私がオススメする食べ方は、フランスの定番家庭料理「ラタトゥイユ」です。
作り方は至って簡単!
野菜は全て食べやすい大きさに切り、オリーブオイルで炒めるだけ。
入れる野菜も冷蔵庫にある野菜で大丈夫です。
イエローグレープ、ズッキーニ、茄子、玉ねぎ、パプリカ(赤でも黄でも)、きのこ類、普通サイズの赤トマトかトマトソース缶(半分)
野菜だけでは物足りない人は、ベーコンやハムを刻んだものを入れても美味しいです。
全て炒めたら、ハーブ・ド・プロヴァンスをかけるか、ローリエを入れて、野菜が少しクタっとするまで軽く煮込みます。
最後に味見をしながら塩でお好みに調節して下さい。
意外と白米にも合いますし、フランスパンがお好きな方はスライスしたパンにのせても相性バッチリです!
もちろん、そのままパスタのソースにもなりますし、夏は冷やして食べてもサッパリしていて、とても美味しいので是非イエローグレープを入れて作ってみて下さい。
色が綺麗で食べやすいイエローグレープ
いかがでしたか?栄養満点で美味しくて、見栄えもするイエローグレープは魅力がいっぱいあります。
まだ市場に出回っている数が多くなく、手に入りにくいという難点はありますが、近い将来もっと身近に出回るようになることを願いましょう。
そんなレアなイエローグレープに出会えた方は是非、試しに一度トライしてみて下さい!