「海老芋(エビイモ)」って聞いたことありますか?
実は、京都を中心に近畿地方ではよく食べられている高級食材なんです。
今回はその高級食材海老芋の特徴や価格、美味しい食べ方を紹介していきたいと思います。
海老芋 エビイモ?
海老芋は京野菜の一つの根菜で里芋の一種です。
1個300gほどもある大型で、全体が長くて上部が太く、下部にいくほど細くなっています。
生育中の作物の根元に土を寄せかける土寄せ(つちよせ)という独特の栽培方法のため、
海老芋の形状は湾曲で、表面には横縞柄が入っているのが特徴です。
その見た目が海老に似ていることから海老芋の名前の由来となりました。
別名
「京芋」
「九条芋」
「唐芋(とうのいも)」
とも呼ばれています。
京野菜として知られている海老芋ですが、95%は静岡県磐田市で作られています。
親芋、子芋、孫芋、芋茎(ずいき)とは?
「親芋」など、たまに耳にすることはあっても
どこが「親芋」でどこが「子芋」なのか知っている人は少ないと思います。
親芋
まず、芋を栽培する際に「種芋」となる芋を植えます。
この「種芋」が「親芋」にあたります。
そして、その「親芋」に「子芋」や「孫芋」ができてくるのです。
くっついてできてくるので芋の塊のような状態になります。
「芋茎(ずいき)」
芋茎とは「葉柄」(ようへい)とよばれる部分で、漢字の通り芋の茎のところにあたります。
正しくは、芋から伸びた葉を支える柄の部分です。
この「ずいき」を乾燥させたものを「芋がら」ともいいます。
「ずいき」には、3種類があります。
(1)赤い茎の「赤ずいき」
(2)光を当てずに生育する「白ずいき」
(3)ハスイモの茎である「青ずいき」
主に「ずいき」とは「赤ずいき」のことを指します。
海老芋の場合、親芋や小さな孫芋も食べられますが
200g~300gの子芋が良品とされています。1mほどの長い茎は「ずいき」として食べられます。
海老芋の茎は赤いので「赤ずいき」です。
海老芋の旬な時期
海老芋の収穫時期は10月下旬頃から2月頃です
その中でも多く出回る美味しい旬な時期は11月から1月頃になります。
海老芋の価格
そんな高級食材の海老芋ですが、一体いくらするのか気になりますよね。
ブランドものも沢山あり、お値段はピンからキリまであります。
高いものでは1kgあたり数万円するものもあります。本当に高級ですよね。
ですが、海老芋の中でも親芋であれば少し味が落ちるといわれていますが結構安く購入できます。
通販などで購入する場合も少し安く手に入れることが出来るのでおすすめです。
美味しい海老芋の見分け方
美味しい海老芋の特徴は、形がふっくらと丸みがあり適度に湾曲しているもの、持った時にずっしりとした重みがあり皮が乾燥しておらず、しっとりしているものがおすすめです。
表面に傷があるものや、軽く柔らかくなっているものは避けたほうがいいでしょう。
海老芋を購入する際は、高級なのでせっかくなら美味しくていいものを選びたいですよね。
海老芋の肉質はきめ細かく、ねっとりとした食感で、煮崩れしにくいのが特徴です。
優れた風味と少しの甘みがあります。里芋とは違い、色の変化はありません。
食べ方
↑のような特徴を持ち合わせているので、煮物やおでんなどにとっても最適です。
また、から揚げやコロッケなどにしてもおすすめです。
芋茎(ずいき)はスポンジ状になっていて味が染みやすくて、シャキシャキとした食感が特徴です。
芋茎(ずいき)の部分はアクが強いので、必ずアク抜きが必要です。
フキのように皮を剥いてから酢水に1時間ほどつけてアク抜きをします。
炒め物や煮物などがおすすめです。
甘酢漬けなどにするのもいいですね。
海老芋の簡単レシピ
海老芋は煮崩れしないほかにも、ねっとりとしてふわふわとした食感が特徴です。
そんな食感を生かした簡単レシピを1つ紹介します。
海老芋のから揚げ
海老芋のから揚げ2人分
材料
海老芋 320g
調味料
酒 大さじ1 醤油 大さじ2
砂糖 大さじ1 ほんだし(顆粒)小さじ1
水 100cc
片栗粉 適量
油 適量
- 海老芋の皮を厚めに剥いて食べやすいサイズに切り30分水にさらしアク抜きをします。
- アク抜きしたエビイモを耐熱皿などに入れラップし、レンジで約5分加熱します。
- 調味料を煮立たせ中弱火で約10分煮ます。
- 冷めて味がしみ込むまでお鍋に入れておきます。(全体にしみ込むようにひっくり返しながら)
- 充分味がしみ込んだら、片栗粉をつけ180度の油で色づくまで揚げたら完成です
味わい深い海老芋をどうぞ
料亭などで使われる高級食材の海老芋、一般的にはあまり知られておらず、使い慣れていない食材ですが、
意外に家庭でも美味しく簡単に調理できるんですよ。
里芋とは違う味わいの海老芋、ぜひみなさんも一度ためしてみてくださいね。