アカイサキ(赤斑魚/赤伊佐木)とはどんな魚ですか?
釣り人にとっては微妙な存在!?
真鯛釣りなどで奮闘している時に期待させておいて釣れるような魚です。
でもがっかりさせるだけの存在ではありません。
というのは刺身で食べることができるならばコリコリ食感を堪能できけっこう美味しいとひそかな人気を博しているのです。
そんなアカイサキの値段は?特徴は?またどんな食べ方があるのかを取り上げたいと思います。
アカイサキ(赤斑魚/赤伊佐木)とは
ハタ科の魚なのです。
スズキ目ハタ科
体長40~50センチ
重さ1~1.3kg
アカイサキの価格
知名度が低いことに影響されたのでしょうか?価格はというと若干安いですね
以前はメチャクチャ安かったんですが。
今の価格はというと
大体1kg500円くらい!
地域によっての「差」はありますが、それほど高い値はつかないんです。
理由は「真っ赤で鮮やかな魚」だからでしょうか?
このアカイサキですが、名前からして「赤」ですが、その派手な色合いなので一見すると熱帯の魚で観賞用なのか?
それで別名が興味深いことになっているのです。
なぜキンギョと呼ばれるのか?
山口県で「キンギョ」と呼ばれています。
平たくて高さもあって色が赤くて綺麗な魚なので「キンギョ」というわけです。
メスは赤くて背びれは黄赤、背びれの部分が少し暗いですね。
オスの背びれには濃い黒い斑点が見られ、腹部分の赤紫で、顔から腹にかけての黄色の筋がとっても派手です。
「キンギョ」と呼ばれるのにはそれなりの特徴がみられるからですね。
夏の時期
夏に入荷が増えることからメインは夏ということになります。
それでも脂ののりは年間通して変わらないのでいつの時期も楽しむことはできますね。
ただ市場では夏に入荷が増えるんです。
なぜ冬は減るのか?
その一つの理由は寒い時期は美味しい魚がいっぱい獲れるから、可哀想…。
だから夏に市場で見かけることが多いので結果として旬は夏となっている記述もあるくらいなんです。
でも競合が多い寒い時期が旬なんです。
寒い時期
寒い時期に美味しいもののちょっと硬い。
鱗が小さくて硬いし、皮も厚みがあって硬く、身は繊維質の少ない白身なので軟らかくはなく、熱を通すと硬く縮でしまいます。
塩焼きなどにすると脂ののりが悪いからパサパサですが、皮の風味がとってもいいんです。
イサキとは別? 同じ?
イサキという魚、スーパーでも魚屋さんでも馴染みのある魚で、淡白で磯の風味が美味しいとされていますが、
「アカイサキ」は別種でもっと淡白というか旨みが少ないですね。
美味しく食べるには工夫が必要
大型のものは、切り身にしてから湯通しして水にさらし、ウロコを取って水分を除いて味醂と酒で煮てから仕上げに醤油を落とす「煮付け」にするといいですね。
ちょっと手間が掛かるけれど、手を掛ければ美味しくなるんですよ。
ポワレで食べる
「アカイサキ」をもっと簡単に食べたい場合は、塩コショウをしてオリーブ油でじっくり焼いた「ポワレ」がいいですね
皮目もしっかり香ばしく焼けるのでこれは結構お勧めです。
ちなみに「ポワレ」ですが、これは蓋をした底の深い銅鍋に、少量のフォンを入れて蒸し焼きにすることなんですがフランス料理の調理の仕方のひとつですね。
淡白な魚だからこその食べ方
脂ののりが少なく淡白なので、バターやオリーブ油や生クリームなどの脂肪分を補う食べ方がよいとのこと。
魚の旨みが無い分、バターやオリーブ油などでの味わいが良いのなら、子どもさんは好むかもしれません。
赤くて綺麗だし、淡白な味わいは女性にも好まれそうですよね。
『焼霜造り』
変わった食べ方では『焼霜造り』を美味しいと言う人もいて、白身は味わいにかけるけれど「皮の風味と微かな甘味」を生かしての食べ方。
皮目を炙ることで風味が増して、甘味が広がるんだって…おいしそうですね。
高級な寿司ではなくとも、いろいろな食べ方で楽しめるのなら嬉しい限りです。
「アカイサキ」はいろいろな名前で知られている
高知などでは、「ヒコシコ」「サクラダイ」と呼ばれていて、一般的にも親しまれているらしいですよ。
美味しいということが知られている地域ではよく食べられているということでしょうか?
高知県宿毛市や愛媛県宇和郡愛南町では「サクラダイ」
山口県下関市では「キンギョ」
高知県室戸市では「ヒコシロ」
別名があるくらいだから人気はある
大きなものは、40~50㎝になるものもいて、食べ応えもあるので好きな人は好きですよね
鮨屋の握りで人気の寿司になっているところもあるんですよ
鮮魚の店でも刺身の盛り合わせで「おいしい!」と評判になっていたり
洋風でも「カルパッチョ」や「ポワレ」などが、メインで食べられているんです。
知る人ぞ知る魚「アカイサキ」
高級魚という扱いではないかもしれませんが、赤い魚で白身が綺麗だから「刺身の盛り合わせ」だと見栄えが良いですね。
食べるチャンスがあったら味わってみたい魚の一つです。