枝豆といえば居酒屋などでビールのおつまみとして定番ですよね。
そんなよく知られている枝豆ですが、実はとても栄養価が高いってご存知ですか?
日本で栽培されている枝豆は大きく分けて3種類に分類されます。
ここではその3種類の主な枝豆の価格と栄養価についてご紹介します。
枝豆の種類と旬な時期
枝豆とは、大豆が成熟する前に摘み取った青い状態のものをいいます。
枝豆の種類は『白毛豆(青豆)』、『茶豆』、『黒豆』と3つに区分されます。
3つに区分された中にも多くの品種が存在していて、枝豆専用の品種でおよそ400種類以上あるといわれています。
白毛豆(青豆)
主に日本で一番多く流通している枝豆で、私たちがいつも口にしているのもこの種類にあたります。
サヤのうぶ毛が白いものが多いので「白毛豆」と呼ばれています。
旬な時期は、6月頃から9月頃までのビールがおいしい夏場の時期となっています
茶豆
見た目は普通の枝豆と変わりませんが、サヤの中の豆が茶色の薄皮をかぶっているので茶豆と呼ばれています。
通常の枝豆はサヤに2、3粒の豆が入っていますが、茶豆のサヤは2粒が主体です。
3粒のものはほとんどありません。
糖類が多いため、甘みが強くスイートコーンに似た香りがするのが特徴です。
旬な時期は、白毛豆よりやや遅い8月上旬から9月中旬です。
黒豆
黒大豆が成熟する前の若いものを摘み取ったものです。
サヤの中は、黒くなる前の状態なので、薄皮は少し黒みがかっています。
黒豆は大粒で甘みがあり深い凝縮されたコクがあるのが特徴です。
旬な時期は、茶豆よりも遅く9月下旬から10中旬です。
黒豆は収穫時期が短く生産量も少ないので、市場にはあまり出回ることがありません。
枝豆の価格は?
一般的な枝豆は、1袋(200g)300円前後で売られています。
冷凍のものは一年中売られていてもう少し安い価格で手に入ります。
茶豆は一般的な枝豆に比べて100円~200円くらい高く売られています。
黒豆は通販などでは、1㎏1000円ほどで購入できます。もっと安く販売しているところもあります。
だだちゃ豆や丹波篠山黒大豆といったブランドの枝豆でも通販で安く手に入れることが出来ます。
枝豆の栄養価
枝豆とは、大豆が成熟する前に摘み取った青い状態のもので、未熟な豆のことを指しますが、では枝豆は豆類なのか野菜類なのか?どちらに分類されるのか疑問ですよね。
実は豆と野菜両方の栄養的特徴をあわせ持った緑黄色野菜なんです。
「畑の肉」と言われる大豆に含まれている、エネルギー、脂質、タンパク質はもちろん、ビタミン類、食物繊維、カルシウム、鉄分などの多くの栄養素をあわせ持っています。
注目したい枝豆の栄養
さらに大豆には少ないビタミンCやβカロチンも含まれています。
その他にも、枝豆はカリウムを多く含んでいます。カリウムは利尿作用があり、余分な水分や塩分を体外に排出してくれます。
また、枝豆に含まれているメチオニンという必須アミノ酸はアルコールの分解を助ける働きがあり、飲みすぎや二日酔いに効果的です。
ビールなどお酒のおつまみとして相性がよい理由として納得ですね。
このメチオニンという必須アミノ酸には脂肪燃焼効果も期待でき、ダイエットにも効果的です。
メチオニンは体内では生成されない成分で、食事などから摂取する必要があるので積極的に食事に取り入れたいですね。
大豆アレルギーの人は注意が必要
大豆に含まれている、大豆たんぱく質にはアレルギーを呼び起こしやすいとされているアレルギー物質が16種類もあります。
そのアレルギー反応により、口唇、口腔粘膜の接触皮膚炎様の症状から気管支喘息、蕁麻疹、胃腸障害を引き起こすものまで様々な食物アレルギー症状が見られます。
時には血圧低下、顔面蒼白、呼吸困難、意識混濁など生命にかかわる急激な前進のアレルギー反応(アナフィラキシーショック)を起こす場合もあります。
枝豆は大豆の未熟な豆なので、大豆アレルギーの方も注意しなければなりません。
大豆に似ている豆類(ピーナッツ、ソラマメ、えんどう豆)にも大豆たんぱく質は共通しているので注意が必要です。
普段の食事にプラスしたい
枝豆は大豆と同じ植物ということで、それぞれの栄養をあわせ持つカラダに良い野菜ということをおわかりいただけたでしょうか?
ビールのおつまみにはもちろんですが、普段の食事にも取り入れていきたいですよね。
栄養価が高い分、摂りすぎには注意しなければなりませんが、上手に自分にあった方法で取り入れていけるといいですね。