日本人に大人気の魚、マグロ。寿司ネタで何が好きかときかれ「マグロ!」と答える人は相当多いのではないでしょうか?
そんなマグロ、実はさまざまな種類があり、それぞれ価格、旬の時期、味わいが異なります。
種類によって違うマグロの魅力、刺身以外のマグロの調理法など、知っておくと嬉しい色々な情報を以下でお伝えしていきます。
マグロの種類
マグロにはさまざまな種類があります。
中でも日本人に人気のある「マグロの刺身」としてスーパーでよく見かけるのが、「クロマグロ」「ミナミマグロ」「メバチマグロ」の3種です。
以下で、マグロの種類別に、購入情報について、ご紹介していきます。
クロマグロの特徴・価格・旬の時期・主な産地
マグロの中のマグロといった存在がクロマグロで、別名「ホンマグロ」とも呼ばれています。
魚類中もっとも高値で取引されます。
クロマグロといえば「大トロ」「中トロ」が人気ですが、「赤身」にはかすかな酸味があり旨みもたっぷり、クロマグロ本来の味わいが楽しめます。
クロマグロについては、最近、近畿大学が完全養殖 (採卵して稚魚を確保、出荷まで育てる) を成功させたことが話題になっています。
養殖ものが増えることにより、高価なクロマグロの価格が下がることが期待されています。
価格について
クロマグロ赤身切り落とし200グラムで、2,000円程度です。
クロマグロ中トロ切り落とし100グラムで、1,000円程度です。
旬の時期は、冬です。
クロマグロは、全世界の温帯域に生息していますが、北半球に多く、南半球にはほとんどいません。
国内の主な産地は、長崎県、島根県、青森県、北海道、静岡県です。
ミナミマグロの特徴・価格・旬の時期・主な産地
クロマグロに次いで高級なマグロが「ミナミマグロ」で、別名「インドマグロ」とも呼ばれています。
クロマグロと同様「大トロ」「中トロ」がとれるので、日本人に人気の高いマグロです。
最近ではオーストラリアの養殖ものが目立ちます。
養殖ものは天然ものに比べて味がくどくて単調なので、多少高価であっても、天然ものを買うことをお勧めします。
価格について
ミナミマグロ中トロ切り落とし盛600円程度です。
ミナミマグロブロック500グラムで、1,700円程度です。
ミナミマグロのブツ500グラムで、2,100円程度です。
旬の時期は、天然ものの場合、夏です。
ミナミマグロは、南半球の温帯、亜寒帯域だけに生息します。
主な産地は、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、台湾、フィリピン、インドネシア、南アフリカです。
メバチマグロの特徴・価格・旬の時期・主な産地
クロマグロの5倍から7倍の漁獲量、輸入量がある「メバチマグロ」は、「マグロの刺身」としてもっとも一般的なものです。
「中トロ」はとれるが「大トロ」の部分はないとされています。
しかし、最近ではスーパーなどで「メバチマグロの大トロ」を見かけることもあります。
身の色合いが鮮やかに赤いのが特徴です。
ちなみに、安くて赤いマグロさくのほとんどが冷凍ものです。
価格について
メバチマグロ赤身の角切り(解凍)150グラムで、500円程度です。
メバチマグロのブツ500グラムで、3,000円程度です。
メバチマグロの冷凍かまスライス1キログラムで、1,000円程度です。
旬の時期は、晩秋から冬です。
メバチマグロは、世界中の温・熱帯域に生息しています。
国内の主な産地は、静岡県、高知県、東京都、宮城県、鹿児島県です。
妊婦・幼児がマグロを食べるときの注意点
マグロには、人体にとって有害なメチル水銀が含まれています。
メチル水銀はマグロだけではなく、あらゆる魚介類に含まれています。
水銀 (無機水銀) は海水に含まれ、海中のプランクトンによって有害なメチル水銀に変換された後、食物連鎖によって海の生物に移行します。
食物連鎖の上位にある大型の肉食動物 (マグロなど) には、メチル水銀が多く含まれています。
メチル水銀は、特に胎児や乳幼児の中枢神経の発達に影響を及ぼすとされています。
妊婦・幼児・近く妊娠を予定されている方には、マグロの摂取を週1回以内にとどめることを推奨します。
もちろん、マグロは栄養豊富な魚 (たんぱく質、DHA、EPA、ビタミンD) なので、まったく摂取しないのではなく、栄養バランスを考慮しつつ、食べ過ぎに注意して摂取することをお勧めします。
マグロの美味しい食べ方
マグロは刺身で食べるのが一番美味しい食べ方です。
脂ののりが足りないマグロを買ってしまった場合は、工夫して調理する必要があります。
以下でお勧めのレシピをご紹介していきます。
<<クロマグロのカルパッチョ>>
脂ののりが足りないクロマグロは、カルパッチョにして食べることをお勧めします。
クロマグロの刺身 (薄切り) に、オリーブオイル、塩、にんにくで味つけして、バジルの葉を散らしたら完成です。
<<養殖ミナミマグロのフライ>>
ミナミマグロの養殖ものは天然ものに比べて旨みが少ないので、フライにすることをお勧めします。
ミナミマグロに塩こしょうで味つけして、小麦粉をまぶし、溶き卵、パン粉をつけて、高温で短時間揚げます。食感は豚肉に近いです。
タルタルソースを合わせるのがお勧めですよ。
<<メバチマグロのオクラ和え>>
安くて美味しい冷凍のメバチマグロが手に入ったときの簡単メニューとして、オクラ和えをお勧めします。
メバチマグロを小さめの角切りにして、オクラ、モロヘイヤ、納豆、たくあんなどと合わせてよく混ぜます。
しょうゆとわさびで味つけしたら完成です。
まとめ
マグロについては、少々高くても奮発して週に1度は食べる、という人も多いのではないでしょうか?
それだけに、脂ののりが足りないマグロに当たってしまうとショックが大きいですよね…。
そんなときは、この記事を参考にして、上手に手を加えて美味しくマグロを食べられるよう、工夫してみてくださいね。
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