カツオといえば、「初ガツオ」「戻りガツオ」という言葉が、すぐに頭に思い浮かぶのではないでしょうか?
でも、いったい何月頃のカツオが「初ガツオ」なのか?
カツオはどうやって食べると美味しいのか?
カツオはどこで主に水揚げされるのか?
まだまだ知らないことが多いと思います。ここでは、そんなカツオに関する情報を、わかりやすくご紹介していきます。
カツオの価格・旬の時期・主な産地
カツオは季節の訪れを感じさせてくれる、旨みたっぷりの人気の高い魚です。
せっかく食べるのなら、旬の時期を狙って、安くて美味しいものを手に入れたいですよね。
まず、ここでは、カツオを購入する際、参考になる情報をお伝えしていきます。
価格について
カツオをスーパーで購入するとき、手に入りやすいのは「カツオのたたき」です。
「カツオのたたき」の平均価格をご紹介していきます。カツオのたたき(解凍)サク200グラムで315円程度です。
カツオのたたきの刺身(解凍)15切れで380円程度です。カツオのたたき(冷凍)サク700グラムで1,730円程度です。
カツオの旬の時期について
まず、代表的な回遊魚であるカツオの生態について説明していきます。
暖海性の外洋で回遊しながら、小魚などを捕食し生息している、カツオ。
日本近海では、黒潮にのって太平洋側を春に九州南部から北上し、秋に宮城県沖に達し、そこで親潮とぶつかりUターンして、また南下するというように季節的な回遊をしています。
そのため、季節によって獲れる地域が異なるのです。
カツオ漁は、3月頃九州南部で始まり、5月頃本州中部(静岡など)、8~9月頃三陸北部、北海道南部、そこからまた南下を始めます。
カツオの一般的な旬の時期は、本州中部で漁獲される「初ガツオ」の4月から5月にかけてと、三陸沖で漁獲される「戻りガツオ」の8月中旬から9月下旬あたりとされています。
カツオで有名な県として、高知県を挙げることができます。
わざわざ高知までカツオを食べに旅行するという方も多いのではないでしょうか?
回遊するカツオの生態を考慮すると、高知県で漁獲されたカツオを食べたいのなら、3~4月に訪れるのがお勧めですよ。
最後に、主な産地について。静岡県、東京都、三重県、宮城県、高知県などが、主な産地 (漁獲量が多い県) となっています。
初ガツオと戻りガツオ
4月から5月に獲れる「初ガツオ」と、8月中旬から9月下旬に獲れる「戻りガツオ」には、どのような違いがあるのでしょうか?
初ガツオは、赤身が多めでカロリーが低く、さっぱりとした味わいがあります。タタキなどでよく食べられています。
夏場にたっぷりとえさを食べた戻りガツオは、脂身が多めでカロリーが高く、濃厚な味わいが特徴です。
刺身として食べるのがお勧めです。
カツオの栄養成分
カツオは美味しいだけではなく、栄養豊富な魚であることもよく知られています。
カツオには、魚類ではトップクラスのビタミンB12と鉄分が含まれています。
ともに貧血予防の効果がある栄養素です。
疲労回復に効果的なビタミンB群とタウリンも豊富に含まれています。
血合いの部分には、アミノ酸が豊富に含まれているので、残さず食べるようにしましょう。
特に、肉は嫌いだが魚は好きという人には、栄養補給のために、積極的にカツオを食べることをお勧めします。
カツオの選び方
体表にある縞模様がはっきりしているものほど新鮮です。
鮮度が落ちてくると、鈍い色合いになってきます。また、新鮮なカツオのえらは鮮紅色です。
鮮度が落ちてくると鈍い赤色に変化し、さらに鮮度が落ちると白くなります。
カツオの美味しい食べ方
ここでは「カツオのたたき」の美味しい食べ方をご紹介していきます。
大皿に玉ねぎのスライスを敷き詰め、その上にたたきを盛りつけます。
お好みで、ニンニクのスライス (すりおろしたニンニクでも美味)、おろししょうが、青ねぎ、大葉の細切り、レモンスライス、みょうがなどを盛りつけ、ポン酢しょうゆをかけたら完成です。
定番の食べ方に飽きてしまったら、「カツオのたたきサラダ」を作ってみてはいかがでしょうか?
冷蔵庫に残った生野菜を大皿に乗せ、その上にたたきを盛りつけます。
新玉ねぎと香味野菜をどっさり乗せ、お好みのドレッシングで味つけします。
レモンドレッシング、玉ねぎドレッシング、ごまドレッシングなどがお勧めですよ。
まとめ
栄養満点で旨みたっぷりのカツオ。
春から初夏にかけて食べたくなる「初ガツオ」、暑さの盛りが過ぎると食べたくなる「戻りガツオ」。
この記事を参考にして、カツオ料理を夕食メニューのレパートリーのひとつに加えてみてくださいね。
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