「カーボロネロ」皆さん聞いたことありますか?
イタリアのトスカーナ地方が原産のいわゆる黒キャベツ(葉キャベツ)と言われています。
品種としてはアブラナ科の仲間のです!
日本の丸々したキャベツとは違い、見た目で言うならしわしわの「ちぢみほうれん草」のような形をしているキャベツの仲間です!
そんな謎に包まれたカーボロネロについて私と一緒に研究していきましょう!
カーボロネロとは
イタリアの黒キャベツ(葉キャベツ) です。
カーボロネロですが、イタリア産のものは日本ではほぼ普通のご家庭にはあがりません。
日本各地で栽培され収穫されたものをスーパーなどで購入して食べることができます。
また最近では、家庭菜園で自ら栽培する人もいるようで種としても販売されています!
気になるカーボロネロの平均的な価格は?
値段については生野菜として手に入れるか?
家庭菜園などの種で手に入れるかで違いがありますから、それぞれ取り上げたいと思います。
生野菜として購入する場合の価格
平均的な価格としては1束
約100㌘あたり ¥250~¥300ほど
(100㌘=葉の枚数は8~12枚ほど)
1束でだいたい12~15枚くらい葉っぱがついています。葉はカットされています!
※無農薬、有機野菜などを扱っている高いお店だと、100㌘あたりで¥400~¥500するところもあります!
家庭菜園などの種として購入する場合
色々なメーカーさんや、通販サイトなどがありますが、
1袋あたり ¥250~¥400ほど
(1袋=種数は約40~60粒くらい)
で売られています。
ある通販サイトでは、
約1000粒で¥5600ほど!という驚きの情報も耳にしました!
(値段にもびっくりですが販売者さんが1000粒数えるほうが大変そうですね…!)
種まで売られちゃったら、ぜひぜひ家庭でも育ててみたいですよね!
旬な収穫時期&家庭栽培の方法とは?
ではでは、カーボロネロが収穫されるまでの時期、栽培方法などについて詳しく見ていきましょう!
準備する物
・カーボロネロの種
・土(肥料土含む)
・ポット、小鉢など
・なるべく広いプランター
・水
※畑がある人は羨ましいですが、自宅のベランダや庭で育てたい方はポットや小鉢、プランターがあると便利です!
(1)種まき時期
春 → 3月~4月中旬頃まで
(育苗 35~40日前後)
夏秋→ 7月~9月中旬頃まで
(育苗 25~30日前後)
・土を肥料土などと混ぜ慣らしてから、半径10㎝間隔に2~3粒ずつ種をまく
・土が乾かないようにしっかり水をあげる
育苗(いくびょう)…種をまいてから発芽して苗がある程度しっかりするまで環境を管理して育ててあげるという意味。
(2)植え付け時期(定植)
・葉っぱが2~3枚になったら「仮植」する
※1苗の間隔を30~40㎝空けて植える
仮植(かしょく)…屋内で育てている苗を鉢に移す前に一度、移植して別の土の中に戻してあげるという意味。
↓
・葉っぱが5~6枚に増えたら「定植」する。
※1苗の間隔を60~75㎝確保する。
定植(ていしょく)…しっかり根を張らせるためにポットや小鉢(1苗ずつ)に移し育てるという意味。
(3)収穫の時期の目安
・根元から40㎝くらいの長さになったら根元から2~3㎝上の部分の葉から切って収穫する。
・定植してから60~70日前後で収穫できる。
↓
結果、収穫の旬な時期としては
・春に蒔く →7月~10月頃収穫できる。
・夏秋に蒔く →11月~2月頃収穫できる。
※冷涼地(東日本側)、暖地(西日本側)では気候が異なるのであくまで目安時期になります。
と、こんな感じで収穫できるようですね!
芽が出てくるまでは慎重に育苗して、
葉っぱがでてきたら枚数をチェックしながら定植まで完成させ、美味しく食べることが大切ですね!
カーボロネロの由来と特徴ってなぁに?
ここまで知ってきたら、カーボロネロってそもそもイタリアではどんな由来があって、見た目や味にはどんな特徴があったんだろう?
ってちょっと疑問に思って調べてみました。
もともとはイタリアのトスカーナ州を原産とし郷土料理として親しまれてきた食材。
・由来
イタリア語で
cavolo(カボロ)=キャベツ
nero (ネロ) =黒(色を現す) という意味
まさにそのまま「黒いキャベツ」ですね。
・見た目、色
キャベツはキャベツでも日本のコロコロした丸いキャベツとは違い、
葉が重なることのない結球しない、ごわごわしわしわした葉っぱ1枚1枚が離れている葉キャベツというところが特徴のようです。
由来の通り真っ黒な色ではなく、濃い緑色をしています。
・栄養価
アブラナ科に属するカーボロネロですが、
しわしわを生かした繊維質が豊富で濃い緑色が特徴(茹でても色は変わらないほど)
栄養豊富なポイントですね!
緑黄色野菜の中でも1~2を争えるほど高い栄養価を誇る。
①食物繊維が豊富
②ビタミン、ミネラルもバランスよく摂れる
③青汁などの主原料ケールと並ぶほどの抗酸化力(体内を錆びさせない力)が高い
・味
見た目の色より苦くはない。
キャベツよりも深みのある味
生では硬いので茹でたり煮込むのが基本的
似ている野菜の仲間とは?
キャベツに似た野菜?
↓
栄養価も似ている野菜?
↓
カーボロネロ!ってことは、もっと似てる食材ってあるはずですよね!そんな似た者同士を紹介していきたいと思います。
①コラード系ケール
・主な原産地
地中海沿岸あたりが原産地
・見た目
カーボロネロと同じく球結しないキャベツ
長くて大きいものは1~2メートルまで葉っぱが伸びるまでに成長するものがある。
しわの少ない系統のタイプもある。
・栄養価
βーカロチンをはじめとするビタミン、ミネラルが豊富でこれまた抗酸化作用が強い。
・味と食材用途
青臭さを感じることもあり苦味がある
主に青汁の主原料に使われている
飲料(青汁やジュース)として使われることが多いのが特徴です。
②ゴズィラーナ(カーボロリーフグリーン)
・主な原産地
日本の増田採種場が開発し、2009年に品種登録されたもの
・見た目
カーボロネロとケールを掛け合わせた品種ということもありカーボロネロに似ているが、
より葉が幅広く丸みがあり黄緑色が特徴。
・栄養価
繊維質を多く含むため食物繊維が豊富
カーボロネロ同様にビタミン、ミネラルを多く含む。
・味と食材用途
ケールやカーボロネロより甘味を感じられる
黄緑色が濃くなく、葉っぱも柔かめなことから炒め物や煮たりして熱を加えることで鮮やかな黄緑色が食欲を増進させてくれます。
カーボロネロのオススメの食べ方は?
キャベツよりも食物繊維豊富で、栄養価も高いのならぜひ食してみたいですね。
そんな人にオススメのレシピを紹介します!
カーボロネロとカネリニビーンズとパンチェッタのスープ
材料
・カーボロネロ200g
・玉ねぎ 1個
・カネリニビーンズ1缶
・パンチェッタ(角切りカット済)100g
・オリーブオイル 大さじ1
・塩 小さじ1
・砂糖 小さじ 1/2
・黒こしょう 少々
・お湯 1500ml
※作り方は動画が見やすいのでこちらでご確認ください!
こちらのスープ一杯で、カーボロネロの旨味を加えた本格的なイタリアン気分を味わえます!
知れば知るほど食べたくなる?
私も正体を知らなかった「カーボロネロ」。
食物繊維や高い栄養価、家庭でも栽培できることを知り、便秘が悩みの私にも利点が沢山ありました!
イタリアに行かなくてもレシピのアレンジ次第でイタリア気分を味わえ、美味しく食べられますね!
ぜひ、試してみてください。