一生に一度、食べるかどうか…そんな高級食材、アワビ。
そもそも、日常的に食べないので、どんな種類があるのか、どんな味のアワビが美味しいと言えるのか、知らない人が多いと思います。
ここでは、そんなアワビについて、「家庭でアワビを食べてみたい!」という人向けに、さまざまな情報をご紹介していきます。
アワビの種類
アワビを食べるのは外食のとき、しかも、特別なお祝いの時のみ、という人が多いでしょう。
いざ、家庭でアワビを食べるとなると、どんな種類があるのか?価格は?など、知らないことが多いはず。
以下でご説明していきます。
アワビの仲間は、世界中に約100種類、日本には約10種類が分布しています。
日本で一般的にアワビと呼ばれるものは、クロアワビ、エゾアワビ、メガイアワビ、マダカアワビの4種類です。
市場で流通している活アワビのほとんどは、クロアワビとエゾアワビの2種類です。
これらのアワビを購入するには、ネット通販を利用すると便利です。
以下で、アワビの種類別に、購入情報について、ご紹介していきます。
クロアワビの特徴・価格・旬の時期・主な産地
一般的に、高級アワビとして知られていて、テレビで紹介される高級料亭の一品として目にすることが多いのがこの「クロアワビ」です。
しかし、漁獲量が少なく、品質の割りには高価、需要過多が続いています。
お勧めの調理方法は、刺身、酒蒸し、煮貝、ソテーです。
「コリコリに固いクロアワビが美味しい」と一般的に言われていますが、プロの料理人の中には
「身質が柔らかいクロアワビの刺身の旨みが最高なので、コリコリに締めることはしない」
と言う人もいます。
評判の良い料理人の見立てにまかせて味わってみるのが、無難かもしれませんね。
価格は、12,000円/kg以上です。
旬の時期は、3月中旬から9月中旬です。
産地は、茨城県から九州各地に分布しています。
主な産地は、長崎県、三重県、千葉県、静岡県です。
エゾアワビの特徴・価格・旬の時期・主な産地
エゾアワビはクロアワビの北方種です。
簡単に言うと、クロアワビより北の地方で獲れるアワビで、味わいや見た目は、クロアワビに似ています。
日本のアワビ類の中で、最も漁獲量が多いです。
エゾアワビは、あらゆる点で人気の高いアワビです。
生命力があるので取り扱いやすく、身質が固くコリコリに締まりやすいため日本人の好みに合っています。
お勧めの調理方法は、刺身、酒蒸し、煮貝、ソテーです。
価格は、12,000円/kg以上です。
人気が高いため、クロアワビより20~30パーセントほど値が高く取引されます。
旬の時期は、10月下旬から4月です。
産地は、北海道や東北地方などの茨城県以北に分布しています。
三陸海岸に多く生息します。
メガイアワビの特徴・価格・旬の時期・主な産地
4種のアワビの中では最も安価で、お買い得なアワビです。
生食向きではありませんが、加熱調理をすると柔らかくなり風味がアップします。
漁獲量があまり多くないので、話題になることが少ないのですが、価格が安いことから、もっと注目されて良いと思います。
お勧めの調理方法は、酒蒸し、煮貝、ソテーです。
価格は、7,000~8,000円/kg以上です。
旬の時期は、3月中旬から9月中旬です。
主な産地は、クロアワビとほぼ同じで、長崎県 (玄海、壱岐、五島)、三重県、千葉県、静岡県です。
マダカアワビの特徴・価格・旬の時期・主な産地
アワビの種類の中で、加熱調理で最も本領を発揮し、美味しくなるのがこの「マダカアワビ」です。
深く濃厚な香りと、ミルクっぽい強い甘みが、たまりません。
残念ながら、漁獲量は、アワビ全体の漁獲量の1パーセント未満で、非常に手に入れにくい種類となっています。
お勧めの調理方法は、酒蒸し、煮貝です。
価格は、18,000円/kg以上です。
旬の時期は、3月中旬から9月中旬です。
主な産地は、クロアワビとほぼ同じで、長崎県 (玄海、壱岐、五島)、三重県、千葉県、静岡県です。
アワビの美味しい食べ方
アワビの調理は、プロの料理人にとっても難しいものです。
刺身、酒蒸し、煮貝は、高級料亭などで味わうのが無難でしょう。
家庭でアワビを調理するなら、お勧めの調理法は、ステーキです。
丸のまま、塩こしょうして、ソテーします。表面だけソテーして、中は完全に生で良いです。
火の通し過ぎには注意しましょう。
一口大に切って、バターでソテーするのも、簡単でお勧めです。
高級なバターでソテーすると美味しいです。フランスのエシレバターでソテーすれば、腕に自信がない人でも、最高の一品を仕上げることができます。
まとめ
庶民には手が届かないと思われている、高級食材、アワビ。
家庭で調理することに憧れはありますが、まずは、高級料亭で本物の味を知ってから、家庭で調理する方が良いかもしれませんね。
個人的には、美味しい上に失敗が少ない料理として、バターソテーをお勧めします。
コメント