価格が安定していることから、主婦にとっては身近な魚介類のひとつ「アサリ」。
貧血気味の人にとっては必須の栄養素、タウリン、ビタミン、B12、鉄分が豊富な、女性に嬉しい食材のひとつでもあります。
以下でその魅力をご紹介していきます。
アサリの価格・旬の時期・主な産地
魚介類の中で、単品で主菜にはなりにくいとされるアサリですが、非常に旨みが強く、調理が簡単なことから、主婦に人気が高い食材のひとつです。
価格が安定している点も見逃せません。
まず、ここでは、アサリを購入する際、参考になる情報をお伝えしていきます。
価格について。アサリはどこのスーパーでも簡単に買うことができます。
国産のアサリは、200グラムなら190円~340円程度、300グラムなら320円程度です。
輸入のアサリは、150グラムで190円程度です。
アサリの旬の時期は、産卵を控えた春と秋です。
アサリは海水の温度が20度前後になる春と秋に産卵するのですが、国内でも場所によって海水の温度が異なるため、産卵の時期もまちまちです。
関東以南での産卵は春と秋の2回、東北では1回~2回、北海道では夏に1回です。
アサリの主な産地は、愛知県、静岡県、三重県です。
昔は国産だけで需要が満たされていましたが、内湾の開発や汚染で、近年、漁獲量は激減しています。
そのため、年々、中国や韓国からの輸入も増えてきており、その量は、国内の漁獲量と同じくらいになります。
アサリの名前の由来
アサリの名前の由来については、諸説あります。
「漁る」から「あさり」に変化したという説があります。
その昔、海辺に行くと、手軽にこの貝を漁り取ることができたため、この名前になったのだそうです。
他にも、「浅い場所にいる」ので、「あさり」と呼ばれるようになったという説もありますし、「浅い」プラス「さり(砂利のこと)」で「あさり」となったという説もあります。
アサリの栄養成分
アサリは非常に栄養豊富な食材として有名です。
中でも、貧血気味で疲れやすい人には特にお勧め。
体力増強や血液サラサラ効果で有名なタウリンが豊富に含まれています。
「造血ビタミン」と呼ばれるビタミンB12の含有量は、全食品中トップクラス。
また、アサリ100グラムで、1日の必要量の6割の鉄分を摂取することができます。
普通の食生活を送っていても不足しがちな亜鉛 (味覚障害を予防) も豊富に含まれていますので、味噌汁などで、日常的にアサリを食べることをお勧めします。
アサリの選び方
アサリは良い環境で育つと、比較的平たく大きくなります。
それに対し、悪い環境で育つと、丸みを帯び膨らみが強くなると言われています。
これを参考にして選んでみても良いでしょう。
アサリは、年間を通して、味わいや大きさは変わらないとされていますが、寒い時期はやはりやせています。
寒い時期にアサリを買うのなら、輸入品がお勧めです。
輸入品は、寒い時期でも、味わいや大きさが変わらないのだそうです。
アサリの砂出し
買ってきたアサリに「砂出し済み」と書いてあっても、もう一度砂を出しておくと安心です。
アサリをバットに入れ、海水より少し薄めの塩水につけます (2%くらい。3%にすると塩味がついてしまいます)。
暗い方が砂を吐き出しやすいので、新聞紙などでおおって30分~1時間程度おきます。
夏場は冷蔵庫に入れておきましょう。
アサリの美味しい食べ方
簡単に美味しくアサリを食べたいなら、味噌汁が一番。
アサリの貝殻をよく洗い、鍋に水と一緒に入れて、火をつけます。
沸騰して貝殻が開いたら、味噌を適量溶かして、出来上がり。出汁の濃い味が楽しめます。
水が沸騰した後にアサリを入れると、出汁はあまり出ませんが、身はふっくらと柔らかく仕上がります。
こちらの作り方も、味が非常に良いのでお勧めです。
定番「アサリの酒蒸し」も、もちろんお勧めです。
アサリの貝殻をよく洗い、鍋に敷きつめ、半分かぶるくらいの日本酒 (または白ワイン) を入れ、ふたをして3~5分程度で出来上がります。
大粒のアサリの方が、食べごたえがあるので、酒蒸しに向いていますよ。
まとめ
肉と比べると、どうしても調理が面倒という印象が強い魚介類。
しかし、アサリは、砂出しをしっかり済ませておけば、下ごしらえや味付けもほとんど無しで美味しい料理が作れる、主婦にとっては嬉しい食材です。
スーパーに行った際には、ぜひ手にとってみて下さいね。
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