「なす」というと思い浮かぶのは、皆さん後存知のなすびですよね。
でも、実はなすびには色々な種類があるのです。
- 大阪ではよく知られている「水ナス」
- 見た目も長めの「長なす」
- 大型の「米ナス」
- まんまるな見た目が特徴の「丸ナス」
上記で上げただけでなく、さらに多くの「なすび」があります。
その中で皆さんに紹介したいのが青ナスです。
それでは早速、青ナスについて詳しく見ていきましょう。
青ナスとは
青ナスとは通常見かける米ナスと同じ形をしていますが、皮の色が黄緑色をしているナスのことです。
中身は黄緑と白のグラデーションをしていて、水分が多いナスですが、皮が固めの為、焼きナスにすると美味しく食べられる野菜です。
普通のナスと比べると、ずっしりと重みがあり果肉がジューシーなのが特徴的です。
加熱料理すると、トロっと柔らかくなることから地域によっては「とろナス」と呼ばれることもあります。
青ナスは加熱すると柔らかく崩れますが、そのまま浅漬けなどで食べても中身は固いので、加熱以外で食べるにはむいていません。
煮込み料理や、炒め物などに向いている野菜です。
青ナスの価格と旬の時期
青ナスは比較的通年出回っている野菜ですが、食べごろの旬は夏の6月頃から9月おわり。
値段は住んでいる地域や時期にもよりますが、夏の間は一袋約180円ほどで、冬になると値段が倍になるところもあるようです。
青ナスの栄養
ナスには栄養が無いという意見があります。
実はナスだけに限らず、夏野菜に共通しているのです。
理由の一つに、例えばキュウリやレタスのような葉物など、夏野菜は水分を多く含んでいるので水分ばかりで栄養素が少ないと思われているからです。
ナスは全体の約94%が水分でできているので、これだけ見たら本当に水分ばっかりで「栄養なんて殆ど含まれていない」と思われても仕方ないですよね。
でもそんなことないのです。
ビタミンBやC、ミネラルとして鉄分・カリウムやカルシウム、食物繊維を含んだ、バランスよく栄養が摂れる野菜なんです。
ただし、良い栄養素が”多く”含まれていますが、栄養分の”量”はそんなに多くないのです…。
これが栄養価が無い・低い野菜といわれる、もう一つの理由ですね。
青ナスのレシピ
日本南部ではよく食べられている青ナス。
家庭の味として親しまれています。ここでは青ナスをつかったおすすめレシピをご紹介します。
「青ナスのとろとろ甘辛煮込み」
<材料>
- 青なす 3本(350~400g)
- しょうが 一片を細く刻む
- だしの素(顆粒) 小さじ1/2
- 酒 大さじ3
- みりん 大さじ2
- 砂糖 大さじ1
- 醤油 大さじ2
- いりごま 適量
- サラダ油 大さじ1
作り方
- 青ナスのヘタをとります。ピーラーで皮をむき短冊切りに細長く切っていきます。
- ナスにラップをかけて電子レンジで4分ほどチンします。
- フライパンにサラダ油をひき、刻み生姜を入れたらナスを入れ軽く炒めます。
- だしの素、酒とみりん、砂糖、醤油をフラパンに全て入れて約3分煮込みます。
- ナスがトロッとやわらかくなったら蓋を取り、全体をまぜながら水分を飛ばします。
- ナスのトロっと感はお好みで。最後に火をとめていりごまを振り入れたら完成です。
トロなすはあく抜きをせずにそのまま調理できます。
レンジにかけておくとナスが変色するのを抑えられます。
ちょっとした晩御飯のおかずにぴったりですが冷めてもおいしいのでお弁当のおかずとしても大活躍しますよ。
「青ナスビーフカレー」
<材料>
- 青ナス 3本(普通のナスでも可)
- カレー用牛肉 200g
- あめ色玉ねぎ 1個分
- カレー粉 ティースプーン大盛り 2杯
- にんにく 1欠片
- 赤ワイン 100cc
- 油 大1~大2
- コンソメキューブ 1個
- 生クリーム 50cc
- 塩コショウ 適量
作り方
- まず玉ねぎは繊維にさからってスライスします。そのあとレンジで10分ほどラップはなしで加熱します。
- バターを少々フライパンに入れ飴色になるまで玉ねぎを炒めます。
- ナスを大きめのみじん切りにします。
- 加熱していないフライ音にスライスしたにんにくを弱火で炒め香りを出します。
- にんにくに熱が通ったら、牛肉を入れ軽く炒めます。そこにカレー粉を加えて粉全体に火を通します。
- あめ色になった玉ねぎとナスを一緒にし赤ワインと浸るくらいの水、コンソメを加えて煮込みます。
- ナスがとろとろになってきたら火をとめ、生クリームを塩胡椒で味を調えます。
青ナスのとろとろ感がカレーにコクを出してくれます。
他の野菜も入れてよりヘルシーにしてもいいですがその場合はナスがやわらかくなりすぎないように、ナスは最後に入れて煮込んでいきましょう。
「焼き青ナス」
<材料>
- 青なす 3本
- 鰹節 適量
- ポン酢か醤油 適量
作り方
- まずナスの先に切り目を入れていきます。そうすることでナスを焼いたときに破裂しないように防げます。
- グリルで青ナスを皮が茶色くなるまで両面焼きます。
- 皮を剥いて食べやすい大きさに切ります。
最後におこのみでポン酢か醤油をかけたら出来上がりです。
九州や南の地域では家庭料理の焼き青ナス。
夏の食欲がない時期にさっぱりとして食べやすいのでおすすめです。
お好みでおろしショウガや鰹節をかけてたべるのもおいしいですよ。
青ナスをよく知っておいしく食べよう
いかがでしたか?今回は、ちょっと変わった形と食感の青ナスをご紹介しました。
青ナスは普通のナスと比べて皮は固いですが、調理するとやわらかくトロッとなる野菜です。
夏のおかずとして有名な焼きなすは、味付け次第でいろいろな楽しみ方ができるのでおすすめですよ。
ぜひトライしてみてくださいね!
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