「アロエベラ」と聞くと、美容や健康に良い植物!と思われる方も多いのではないでしょうか?
私は昔ちょっとした火傷をしてしまった時に祖母が庭に植えてあったアロエベラをポキッと折り、中から出た透明のヌルヌルする液体を傷口にあててくれた記憶があります。
そして、スーパーに並ぶヨーグルトのイメージも強いですね。
そんな身近なアロエベラが具体的に何に対して、どんな効果があるのか?
いくら位で手に入るのか?
ご紹介します。
アロエベラって何?名前の由来は?
アロエベラは、アロエ属の500種類以上あるアロエの中の1つであり、絶世の美女クレオパトラが美肌を保つことに使ったとされているアロエベラを「不死の植物」と呼んでいたと言われるように、暑さや乾燥にも強く厳しい環境でも育つ非常に生命力の強い植物です。
鑑賞用としても根強い人気があり、短い茎から生えた肉厚な葉が円形に広がる形をしていて、体長は60~100cmと大きく育ちます。
葉は緑色で白い小さなとげが付いています。
アロエベラの「ベラ」とは、ラテン語で「真実の」「本物の」という意味です。
そして、私もビックリしたのですが、なんと紀元前から薬用植物として使用されていた記録が残っているほど、昔から人々の暮らしにはなくてはならない大切な植物とされているのですね。
他のアロエとの違いは?
日本で使用されているアロエは、主に3種類です。
①「キダチアロエ」
キダチアロエは他のアロエに比べて小さなサイズである為に近年、人気沸騰中の多肉植物として日本では家庭鑑賞用に親しまれています。
化粧品などに使用される他、苦味の強い皮も食品に使われるので「アロエは苦い!?」というイメージがある人は、キダチアロエのことです。
日本でアロエと言えば、キダチアロエを差すことが多いです。
②「ケープアロエ」
ケープアロエは南アフリカのケープが原産地であるいくつかのアロエの総称であり、高さが約6mほどに育ち、キダチアロエの約15倍もの非常に強い苦味がある為、液を乾燥させ粉末にしたものが薬局などでよく売られている医薬品などに使用されています。
③「アロエベラ」
アロエベラは外国では主流になっているタイプで、キダチアロエよりも大きく葉に厚みもあります。
苦い皮が医薬品などに使われおり、苦みのない葉肉の透明なゲルのみが私達がよく目にする飲料、デザート、ヨーグルトなどの食品に幅広く使われています。
キダチアロエとの違いは成分にもあります。
キダチアロエには含まれないサポニンという成分により、コレステロールの上昇を抑える働きがあるとされています。
うれしい栄養
アロエベラは大昔から民間治療として薬の代わりにされてきました
また最近では美容にも使用されていることから分かるように、数々の有効成分があると言われています。
ビタミン類、アミノ酸類、酵素、コラーゲン、ミネラル…その数なんと、約200種類!
例として
アロエベラの外皮に多く含まれている強い苦味がアロインという成分を含んでおり、胃腸の働きを良くします。
しかし、妊娠中の女性は注意が必要ですし、そうでなかったとしても大量の摂取には注意しなければなりません
アロエシン、サポニン、アロエマンナンという成分も含まれています。
アロエジンという成分がシミ・そばかすの原因となるメラニンを少なくする働きがあり、アロエシンという成分によってメラニン色素の沈着を防ぐことができます。
コラーゲンを活性化させるムコ多糖類、またアロエウルシンという成分が含まれています。
アロエベラの価格は?どこで手に入る?
ご自宅でアロエベラを育てたい方はお近くの園芸店で季節に関係なく販売されていますし
通販で取り寄せることができるお店も沢山あるので入手が簡単なのは嬉しいですね。
通販ですと、3~4号ポットのサイズで540円から購入することができます。
「アロエベラ」の食べ方
いろいろな食べ方があると思いますがここでは代表的なものを取り上げたいと思います
◇生で食べる場合
キダチアロエと比べると食べられる葉肉のジェル部分が多く苦味が少なく食べやすいのがアロエベラの特徴で、生の場合はヨーグルトに入れると美味しく食べることができます。
しかし、葉肉は驚く程の強い粘り気があり、生で食べるとなると粘り気が気になる人も多いと思います。
その場合は湯通しして、あく抜きをすると粘りを抑えることができます。
◇生アロエのジュース
ヨーグルトでも粘りが気になり食べにくい方には、葉肉の透明の部分を切りバナナなどの果物と牛乳や豆乳と蜂蜜をミキサーで混ぜてミックスジュースにすると飲みやすくなります。
◇加工品
生のアロエを扱うのに抵抗がある人は
ヨーグルトのソース、蜂蜜漬け、アロエゼリー、アロエジャム、アロエ茶、斬新なアロエうどん・そうめんまで
沢山の加工品が出回っています。
アロエベラに期待したい
豊富な栄養成分から美容や健康にも期待を寄せることができるアロエについて取り上げてきました。
アロエベラをポキッとおって食べたくなってきたかもしれません!
※もちろん個人差がありますし妊娠中の方は取り入れる点で注意が必要です。