栄養満点で価格も安いピーマンは毎日食卓にのせたいところですが、苦みがあるため、子供には人気がありません。
甘みがあって美味しい上に、栄養価も高い新種のピーマン・アナスタシアは、ピーマン嫌いの人にもお勧めできる健康野菜です。以下でその魅力をご紹介していきます。
ロシア生まれの機能性ピーマン・アナスタシア
ピーマンは栄養価が高いことで知られていますが、1個の中にさらにギュッと栄養価が凝縮されたピーマンがあるとしたら
手軽に栄養が摂取できて、嬉しいですよね。
ロシアの植物資源研究所生まれのアナスタシアは、このようなコンセプトのもとで開発された「機能性ピーマン」です。
ロシアは厳しい自然環境であるため、少ない野菜で栄養価を効率よく摂取できるよう
野菜に栄養価を凝縮する研究が進んでいます。
遺伝子操作を行わず、野菜本来の機能を高める品種改良によって研究・開発されたアナスアシアは、健康に気を遣う方に特にお勧めしたい野菜です。
3色のアナスタシア~色によって違う特徴
アナスタシアには、赤 (アナスタシアレッド)、緑 (アナスタシアグリーン)、黒 (アナスタシアブラック) の3色があります。
それぞれ含まれる栄養素に違いがあります。以下で説明していきます。
アナスタシアレッド
ベータカロテンを豊富に含んでいます。ベータカロテンはニンジンにも多い成分で、粘膜の抵抗力を強化し皮膚を丈夫にする栄養素です。
免疫を強化する効果があるとも言われています。
アナスタシアレッド1個で赤ピーマン3個分のカロテンを摂取することができます。
アナスタシアグリーン
ビタミンCをたっぷり摂取したい人にお勧めのアナスタシアグリーン。
緑ピーマンの2倍以上のビタミンCを含んでいます。一般的なピーマンとは違う、鮮やかな若草色が特徴です。
アナスタシアブラック
黒く艶やかな見た目はナスによく似ています。
今話題の抗酸化作用があるポリフェノールを多く含んでいます。
赤ワインやカカオなどにも多く含まれている成分です。
特徴
栄養価が高い「機能性ピーマン」アナスタシアは、一般的なピーマンより糖度が高く、フルーツピーマンの一種でもあります。
青臭さや苦みが少なく、ほんのりとした甘みが特徴のアナスタシアは、生のままで食べても美味しく、サラダ向きの野菜です。
噛めば噛むほど、口の中に甘みが広がり、野菜好きの方には本当にお勧めの野菜だと言えます。
大きさは一般的なピーマンと同じくらいですが、先がとがった形をしているのが特徴です。
厚みはピーマンより少し厚め、パプリカほど厚くはありません。
産地・価格
国内に出回っているアナスタシアは全て国産です。
主な産地は、北海道、山形県、茨城県、栃木県、千葉県、長野県、宮崎県、鹿児島県など
ほとんどがハウス栽培です。
価格は、スーパーで購入する場合、3色セット (レッド・グリーン・ブラック) で298円が平均価格です。
調理上の注意点
値段の高いアナスタシアは、彩り野菜としてサラダに加えるのがお得な使い方だと言えます。
セロリやきゅうりと合わせてディップサラダにすると、ビールのおつまみにも最適です。
熱を加えると若干色が抜けるので、炒めものにするときは、短時間で一気に火を通すことをお勧めします。
ピクルスにもできますが、色素が溶けだし、漬け汁にほんのり色がつくので、その点に注意してください。
選び方と保存方法
アナスタシアの選び方について。
形は上下が太く中が細く締まっているもの、皮は艶と張りがあり身がふかふかしていないもの、
ヘタはピンと張っていて黒ずんでいないものを選びましょう。
アナスタシアは高温を好み、多湿と乾燥には弱い野菜です。
ビニール袋などに入れて密封しないようにして、冷蔵庫の野菜室で保存してください。
傷みが移りやすいので、傷んだものを見つけたらすぐに取り除くようにしてください。
簡単レシピ
生食がお勧めのアナスタシア。
見た目が美しいお勧めのレシピをご紹介します。
アナスタシアブラックとアボカドのサラダ
アボカドを5ミリの厚さにスライス。アナスタシアブラックは千切りに。
アボカドを並べ上にアナスタシアブラックを散らす。
塩、ブラックペッパー、レモン汁、オリーブオイルを適量かけたら完成。
見た目がとても美しいです。ブラックペッパーは多めがお勧め。
アナスタシアブラックと生ハムのサラダ
生ハムを使うと味つけ不要で見た目も美しいサラダを作ることができます。
ボールに、アナスタシアブラック1個 (一口大)、黄パプリカ1個 (一口大)、生ハム5枚、オリーブオイル大さじ1を入れ、混ぜます。器に盛り付けたら完成です。
機能性ピーマン・アナスタシアを楽しむ
値段が高く、どこでも入手できるわけではありませんが、美味しくて栄養満点の野菜、アナスタシア。
サラダにして食べると、野菜本来の甘みを感じることができ、最高です。ぜひ一度食べてみてくださいね。