金時草という食材をご存知でしょうか?
あまり聞き慣れない名前の食べ物ですが金沢市で取れる加賀野菜として知られています。
葉っぱの表は緑色、裏側は赤紫色している夏野菜で茹でると滑りがでるちょっと変わったこも金時草について今回はご紹介します。
金時草の値段は?
金時草は加賀野菜として扱われている為高級野菜です。
住んでい地域にもよりますがオンラインショップでは、1束で約400円から600円ほどで売られています。
旬の時期は?
金時草は夏に育つ野菜です。暑さに強く7月から9月にかけてが食べ頃の旬の時期と言えます 。
逆に冬の寒さには弱く11月頃には葉は枯れてしまう為、夏の間だけの季節野菜として親しまれています。
名前の由来
金時草という名前は、葉っぱのうらの赤紫色が金時の芋の色ににていることからそう呼ばれる様になりました。
この金時草は加賀野菜として知られていますが、ほかの地方でも昔から栽培されており例えば熊本では水前寺という熊本にある地名を取り、水前寺菜と呼ばれています。
また沖縄ではハンダマ、愛知県では式部草と違った呼ばれ方をしています。
金時草は女性に優しい野菜
金時草独特の葉っぱの赤紫色は、ポリフェノールの一種 アントシアニンです。
アントシアニンは抗酸化作用があり、アンチエイジングや免疫力の向上に役立つと言われています。
さらに金時草は調理すると独特なヌメリがでます。
ぬめりの成分はムチン。ムチンには細胞を活性化させる働きや、血液の流れをよくする働きもあります。
肌の調子が悪い、夏バテや冷え性になっている方におすすめです。
金時草のおいしい食べ方
ここまでは金時草の魅力についてお伝えしてきましたが、金時草って一体どうやって食べるといいの?
と思っている方も多いもの。ここでは金時草の定番レシピをご紹介します。
金時草の胡麻和え
<材料>
- 金時草 70グラム
- 塩(塩茹で用) 小匙1杯
- すり胡麻 小匙山盛り1杯
- 白だし醤油 小匙2杯
- 塩を入れた熱湯に金時草を茎から入れて、葉裏の紫色が消えるころまで茹でます。
- 茹で上がれば、すぐ冷水に浸けて色止めをします。
- 摺り胡麻に白だし醤油を加え、そこに細かく切った金時草を入れて全体に混ぜます。
そのままおかずとして食べてもいいし、豆腐などのおかずのトッピングとしても活躍する金時草レシピです。
調理することでモロヘイヤのような粘り気がでるので、食感もよくご飯がすすみますよ。
色鮮やか!金時草ちらし寿し
<材料 (3~4人分)>
- 金時草 1/3束
- すし酢 75㏄
- ご飯 2合分
☆卵 2個
☆砂糖 小さじ3
☆塩 小さじ1/2
- かいわれ大根 お好みで
- シーチキン お好みで
- マヨネーズ お好みで
★生姜の甘酢漬(作り方は別記載) 大さじ2
- 金時草はよく洗い、葉と茎に分けておきます。
- 熱湯に金時草を投入し、一煮立ちしたらザルに上げて色止めをしておきます。冷めたら、5ミリ幅に刻みましょう。
- 刻んだ金時草をすし酢に浸けます。
- すし酢につけてすぐ使うことも出来ますが、一晩置くと赤紫の色が鮮やかに出てちらし寿しに映えます。
- ☆の材料を混ぜると同時に薄焼き玉子を作り細く刻み、錦糸玉子を作ります。かいわれ大根も、食べやすいサイズに刻んでおきましょう。
- 炊いたご飯に生姜の甘酢漬けと、すし酢に浸けた赤紫色の金時草をすし酢ごと入れてよく混ぜ込みます。
- お皿に混ぜ込んだご飯を盛り、錦糸玉子、シーチキン、かいわれ大根を飾り、仕上げにマヨネーズをかけたら、出来上がりです。
★生姜の甘酢漬けの作り方★
生姜の皮をむき、千切りにします。
熱湯に入れ、煮たったらザルに上げ、お湯を捨てます。再度同じことを繰り返し、生姜の辛みを取ります。
生姜が冷めたら固く絞り、容器に入れて、生姜が隠れる位のすし酢を入れ一晩置き完成です。
普段のちらし寿しも華やかに見えますが、金時草を使うことで鮮やかな赤紫色がご飯にまざりより豪華に見えます。
金時草は味にクセがないので子供もちらし寿しにしておけば、嫌がらず食べてくれること間違いなしです。
金時草の粘り気とほんのり酸っぱいすし飯が食べやすく、夏の食欲がない時期にも大活躍します。
金時草で夏を乗り切ろう!
いかがでしたか?日本の伝統野菜として親しまれている金時草。
住んでいる地域にもよりますが、夏の時期は比較的簡単に手に入る食材です。
調理することで粘りけがでます。お好みで調理して、栄養たっぷりの金時草で暑い夏を乗り切りましょう。
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