せりは、水辺や湿地で生育する日本原産の山菜です。
春の七草のひとつに数えられており、古くから食べられています。
すがすがしい香りと独特の苦みがありますね。
それが苦手であまり好きになれない人もいますが、それが春の味わいだという人もいますね。
せりは食べた時の食感がいいという評価をよく聞きます。
つまりそのシャキシャキ食感が特徴でそれが好きにさせる魅力だという人もいますね。
そんなせりの値段の相場を紹介します。また旬の時期や栄養成分、さっそく使ってみたいレシピも取り上げたいと思います
せりの価格
1束100g250円~350円 くらいで、スーパーマーケットなどの店頭に並んでいます。
ネット通販でも100g当たりの単価はあまり変わりませんが。まとめて購入しないと送料がかかることが多いようです。
時価として販売されており、価格は一定ではありませんが、旬の時期にはネット販売でも安く購入することができます。
旬の時期にたくさん購入されたなら
新鮮なうちに冷凍保存をしておけば、2~3ヵ月は美味しくいただけます。
保存のコツは、きれいに洗って水気をとり、生のまま2cmくらいに切ってフリーザー用の密閉のビニール袋に平らにのばして冷凍します。
使うときはポキポキ折って、凍ったまま汁物やなべ物に用います。
せりが底値の時に買って、冷凍しておけば毎日、良質なビタミン類を摂ることができます。
値段が安いから何でもいいわけではない
せりは、歯ごたえを楽しみたいので、葉や茎がまっすぐに伸びていてクタっとしていないものを入手しましょう。
茎はあまり太いものよりも細い方が歯ごたえが楽しめます。
冷凍以外のせりの保存方法は、ぬれた新聞紙にくるみ、冷蔵庫の野菜室に立てて保存し、乾燥しやすいので2~3日で食べきるようにしましょう。
やっぱり旬の時期に味わいたいですよね、それはいつですか?
せりの旬
ハウス栽培で年中スーパーなどで見かけますが、せりの旬は1月の終わりから4月です。
春の七草のひとつですが、自生のせりを1月に見つけるのが困難です。
店頭に出まわるのも、だいたい2月から5月です。
せりの名前の由来
せりの名前の由来は、競(せ)り合って生えていることから、セリと名がついたと言われています。
またせりは、歌にも詠まれておいて春の七草を代表する山菜です。
せりの産地
せりの栽培が盛んなのは、宮城県、茨城県、大分県、秋田県、広島県、福岡県、熊本県などです。
特に宮城県と茨城県は栽培が盛んで、この両県で全国の約6割が栽培されており、露地栽培が中心です。
せり関連の野菜には何がありますか?
セリ科の野菜の中には家庭菜園で育てることができる野菜が多くあります。
パセリは鉢植えにしておけば、料理の付け合わせやスープの香りづけに便利です。
ミツバも簡単に育ちます。多年生なので実がはじけて自然に増えます。
ミニニンジンはプランターに種をまいておくと葉も利用できます。
せりの栄養成分
せりは、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンK 、カリウム、鉄、βカロテン、葉酸などを含みます。
ビタミンK
中でもビタミンKが豊富に含まれています。
ビタミンKは、ケガをしたときなどに血液を固める成分の材料となり骨を強化したい人におすすめのビタミンです。
ビタミンC・ミネラル
せりにはビタミンCやミネラルが豊富に含まれており、免疫力を高め、肌のうるおいを保つ働きがあります。
βカロテン
また、葉や茎にβカロテンがたっぷりと含まれていますが、βカロテンは代表的なカロテノイドで体内で効率よくビタミンAに変わり、目や粘膜の健康を守る役目をします。
その他
せり特有の芳香にはオイゲノ―ルなどの成分が含まれ、鎮静効果があるとされています。
ピラジンと呼ばれる成分が肝機能を強化するのに役立つとも言われているんです。
せりの効用
食欲増進や胃もたれの解消のほか、めまいやむくみ、イライラやストレスを緩和する働きがあります。
βカロテンの抗酸化作用が老化の進行を抑え、認知症の予防になるとも言われています。
その他にも冷え性や便秘解消効果もあります。
せりの簡単なレシピ
せりは油で炒めると効率よくビタミンAの効力が得られます。
ビタミンAの効力を高めるには、良質のたんぱく質と一緒に摂取するのがポイントです。
油揚げや鶏肉などのたんぱく質とゴボウなどの繊維質、ビタミン類をたっぷり含んだせりを入れた「きりたんぽ」は理想的な食べ物です。
せりのアク抜きについて
天然のせりはアクが強いため、熱湯に塩少々を入れてさっとゆで、しばらく水にさらして料理に用います。
ゆで時間は10秒程度です。ゆで過ぎるとシャキシャキ感がなくなり、せり独特の食感が損なわれます。
栽培物はそれほどアクが強くないので、油いためなどにする場合は、ゆがかなくても大丈夫です。
その他にも次のような料理で、せりをたっぷり摂りましょう。
お浸しや和え物
せりは、さっとゆでてアクをとり、お浸し、また、酢味噌和えや胡麻和え、からし和えなど様々な和え物にすると、美味しくいただけます。
天ぷら
せりは天ぷらにして食べても香りが楽しめます。
天ぷらの場合は生のまま揚げましょう。
汁物
味噌汁や澄まし汁、ハマグリやアサリの汁にもせりを加えると、清々しい香りが食欲をそそります。
安心して食べたいですね
せりは、奈良時代にはすでに食用とされていたことが、古事記や万葉集から分かります。
水分の多い土壌を好むせりは、ハイキングなどの途中で、水際などで繁殖しているのを見かけますが、水が汚染している所で育ったせりを採集して食べるのは控えましょう。
また、せりの仲間に「毒ぜり」があります。姿かたちが似ていますが、香りがありません。
区別がつかないものは、採集しないようにしましょう。
店頭に並んでいるものは品質検査がしてあるので、安心して食べることができます。