キャベツの値段はいくらなの?
食卓の定番なので余計にこの値段についての話題には敏感になりますね。
この点をしっかり取り上げたいと思います。
またキャベツの豆知識として魅力あるキャベツの栄養について、その食べ方についても取り上げたいと思います。
日本に来た時のキャベツの扱いが今と違っていたってご存知でしたか?
名前の由来がとても興味深いこともあわせてご紹介します。
キャベツとは
キャベツとは、アブラナ科アブラナ属の多年草です。
野菜として日本食では広く利用されており、栽培する際には一年生植物で知られています。
※多年草:複数年にわたって生存する植物のこと
※一年生植物:春に発芽し、夏から秋にかけて開花、その年のうちに枯れる草のこと
諸説ありますが、西ヨーロッパの海岸の崖の上で発見されたものが原産であると言われています。
ヨーロッパでは古代ギリシア時代から使用されており、当時は食用というよりは薬用として使用されていました。
紀元前4世紀には薬用から食用として、栽培されはじめたそうです。
日本ではじめて野菜として栽培されたのは、明治4年の北海道開拓使だといわれています。
明治時代の文明開化で洋食の付け合せに、生の千切りが添えられたことで生食が受け入れられて広まったらしいです。
日本食として馴染みがあるのでもっと前からあったとイメージされる方も多いですが、日本食としての歴史はそこまで長くありません。
現在は日本だけではなく、世界各国で栽培されて愛されている野菜の一つです。
キャベツの特徴
比較的涼しい気候に適応した野菜で、気温が5度まで下がっても問題なく育ちます。
※15~20℃が育てるうえで最適な温度とされています。
また苗の段階でも、-12度まで気温が下がっても少しの間には耐えられるほど寒さには強い特徴があります。
春には黄色の綺麗な花を咲かせることで有名です。
生でも、漬けても、炒めても、焼いても、煮ても、それなりに美味しい万能野菜がキャベツです。
キャベツの名前の由来とは
姿形からも、名前からも、和風の野菜ではありませんよね。
その形からなのか『頭』という意味の英語【cabbage(キャベッジ)】からきているんです。
フランスでは、【chou(シュー)】というとキャベツや白菜の総称だそうで、お子さん達にも大人気のお菓子【シュークリーム(シュー・ア・ラ・クレーム)】はふくらんだ生地の見た目がキャベツに似ているところから名づけられたようです。
このキャベツ、由来ははるかな紀元前の古代ローマやギリシャから始まっているらしいですよ、古代のローマ人やギリシャ人はキャベツをどのような料理で食べていたのでしょうか。
キャベツの栄養価と効果・効能
主な栄養素・カロリー
①キャベジン(ビタミンU)
キャベジンはビタミンUの別名です。
胃腸の調子を整えてくれますし、胃の粘膜も強くしてくれます。
食べ過ぎたり暴飲暴食後の胃の修復には持ってこいの野菜です。
②ビタミンC・ビタミンK
ビタミンCは、加熱に弱いので生食が良いのですが、スープなどの料理なら汁ごと摂取できるのでおススメです。
他にも、出血している血液を凝固させるビタミンKは、骨を丈夫にしてくれます。
成長期のお子さんや鼻血に悩む人にも最適です!
③カリウム・カルシウム・食物繊維
カリウム、そしてカルシウム、食物繊維も含まれている健康野菜です。
また、最近ではミネラル成分の「ポロン」にも注目が集まっています。
「女性ホルモンのエストロゲン分泌を活性化」させて、肌の再生にも効果があるのです。
ビタミンCの美肌美白効果も合わせて、しっかりキャベツを食べましょう!
疲労回復や抗菌の作用もあって、季節の変わり目の「風邪」にも良いそうです。
100gあたりの成分
キャベツに含まれる100gあたりの成分は下記のとおりです。
食品成分 | 廃棄率 | エネルギー | 水分 | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 | 食塩 |
キャベツ(生) | 15% | 23kcal | 92.7g | 1.3g | 0.2g | 5.2g | 0.5g | 0g |
キャベツ(茹で) | 0% | 20kcal | 93.9g | 0.9g | 0.2g | 4.6g | 0.5g | 0g |
キャベツの効果・効能とは
キャベツの効果・効能は数多くありますが、まずは『胃の粘膜の再生』や、『胃潰瘍の治癒』などが挙げられます。
キャベツにはビタミンUやビタミンKが豊富に含まれているため胃に良いと言われています。
胃腸の他にも、糖尿病や便秘、吹き出物、泌尿器系の疾患に効果的だと言われており、止血や痛み止めの効果も期待できると言われています。
また、とんかつを食べるときに付け合せでキャベツが添えてあることが多いと思います。
その理由は、キャベツに『揚げ物による胸焼け』を防ぐ効果があるとされているからなんです。
キャベツの値段の相場はいくら?
年によっては冬に値段が高騰する時期がありますが、普段の値段は比較的安く『庶民の味方』です。
※2017年の冬は葉物野菜が全体的に高騰しており、キャベツも一玉500~800円もしました。
平均的な価格200~300円
安い時は一玉100円
上記の通り、通常時なら200~300円と言うのが平均的な価格です。
キャベツの収穫量が多い生産地
キャベツは収穫の時期によって特定の生産地に集中します。
大体のところですが、冬キャベツは渥美半島などの愛知県が中心なんです。
- 夏秋キャベツは、嬬恋村などの群馬県と北海道や長野県など
- 春キャベツは銚子市などの千葉県や神奈川県・茨城県など
ちなみに生産量の第一位は、2015年は愛知県で年間1.469万トンの生産の内の261万トン。
二位以下は、群馬県、千葉県、と続きます。
キャベツの旬・収穫時期はいつ頃?
キャベツの収穫は年に3回行われます。
『春キャベツ』は4~6月に、7~10月には『夏秋キャベツ』そして『冬キャベツ』が11~3月が旬です。
それぞれ種を撒く時期が違いますから、味わいも違いますし料理法法も違うんです。
春キャベツ
4~6月
秋蒔きで次の年の春にとれる『春キャベツ』は、新キャベツと呼ばれるほど
「ふっくらと葉の巻きがゆるい柔らかな食感と甘味」が特徴なので、サラダなど生食が美味しい。
夏秋キャベツ
7~10月
春蒔きで夏から秋に収穫されるものが『夏秋キャベツ』、高原キャベツとも言われます。
そのわけは、長野や群馬の冷涼な土地で作られているからですが、夏らしいすっきりとした味わいが特徴。
冬キャベツ
11~3月
我が家が大好きな「ロールキャベツ」に向いた『冬キャベツ』は、2月が旬とされていて、夏蒔きで冬に収穫されます。
扁平でしっかり巻いた葉が特徴的、煮込みには最適ですね!
美味しいキャベツを選び方と保存方法
美味しいキャベツを選び方
美味しいキャベツを選ぶ際には、持ったときに他のキャベツと比べて重みがあるものを選びましょう。
重みのあるキャベツの方がしっかり葉をぎっしりと巻いており、中まで詰まっています。
次に、一番外側の葉っぱを見て、みずみずしいものを選びましょう。
キャベツの一番外側の葉っぱは、鮮度の目安になります。
収穫してから時間が経てば経つほど外側の葉っぱがしなびたり、色が薄くなったりしてきます。
スーパーなどでは、外側の葉っぱがしなびていくごとに剥いていくので、他のキャベツと比べて極端に小さなキャベツもあまり選ばない方がいいと言えます。
最後にキャベツの芯の部分(後ろ側)を見て、芯の切り口が新しいか?太すぎないか?を見て選びましょう。
キャベツの芯の部分が太すぎるものは、葉っぱの硬い軸の部分も多かったり、太かったりするので好ましくありません。
そして、芯の部分が濃い緑であるキャベツは栄養価が高いというのも覚えておきましょう。
キャベツの賞味期限を長く持たせる保存方法
キャベツはスーパーのビニール袋などに入れて、キャベツが呼吸出来るように口を緩く閉じ冷蔵庫の野菜庫に入れます。
冷蔵庫で保管するときは口を締め切ってしまうと、早く痛んでしまうので気をつけましょう。
買ってきた状態のまま置いておくのであれば、結構日持ちします。
さらにひと手間加えるなら、キャベツの芯の部分をくり抜いて、そこにたっぷり水を含ませたキッチンペーパーを詰めておきましょう。
上記のような状態で湿らせたキッチンペーパーを詰めておけば、一か月ほどもつこともあります。
※1週間ごとにキッチンペーパーを取り換える必要があります
また、キャベツを都度使用したあとの保存方法をご紹介します。
キャベツを切る場合は使う分だけの葉っぱを切って使うようにしましょう。
切り口が多ければ多いほど傷みやすくなり、変色するスピードが上がります。
外側の葉っぱから必要な分だけ剥がして使うのが一番長持ちさせる秘訣です。
キャベツの冷凍方法
キャベツを冷凍保存する場合は、千切りやざく切りにしておきましょう。
※調理する際にそのまま使えるサイズで切っておく
切った後は、水で軽く洗って水気を切っておきます。
水気を切った後は、ジップロックなどの密封容器に入れて冷凍するだけです。
キャベツは生のまま冷凍することができるので、直近で使わないキャベツは食べやすい大きさで切って冷凍しておきましょう。
キャベツの美味しい調理方法・食べ方
春先の春キャベツは、水分たっぷりでふわりと巻いた葉、柔らかな芯まで淡い緑で、生食が最適です。
しかし、キャベツを生で食べるのは日本人だけなようです。
来日する外国の人は驚かれるかもしれませんね。
ちぎり簡単サラダ
葉を適当にちぎり、市販の細切り塩昆布とごま油で合えるだけ
卵との中華炒め
キャベツ1/4くらいをザク切りにしたら塩を振って油で炒めて水溶き片栗粉でとろみをつけ、別に卵3個を割りほぐして塩で調味して炒めたものと合わせて更に炒め、中華だしと酒・コショウを振って味付けし、好みでハムやカニカマを加えて仕上げる。
もみもみキャベツの塩昆布和え
- キャベツ1/4個
- きゅうり2本
それぞれ食べやすく切り、塩をふって揉んでしんなりしたら、大葉10枚を千切りにしたものときざみ塩昆布10gを合わせて揉んで出来上がりです!
・キャベツのナムル風
キャベツ1/8個をざく切り、ラップをふんわり掛けて600Wのレンジで1分30秒、しょうゆとごま油小さじ1とおろしニンニクと塩少々を加えて混ぜ、韓国海苔や味付海苔を散らす。
野菜ゴロゴロのポトフ
人参、ジャガイモ、玉ねぎは丸ごとか半分に切り、キャベツは芯ごと8等分。
ベーコンやソーセージと合わせてたっぷりの水でコトコト煮、コンソメ・塩・コショウで味付けをします。
まとめ
日本人にも非常に馴染みのあるキャベツ。
食卓には必須のアイテムなので、いつも気軽に買える価格の範囲で収まっていてほしいですね。
キャベツは健康にも非常に良いので、ぜひ積極的に食べていきましょう!
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